民主党小沢幹事長、胡錦濤総書記(国家主席)と会談 ◆留守中に「反小沢系」が会合

2009-12-11 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

小沢氏、中国主席と会談 アジア重視の外交表明
中日新聞2009年12月11日 朝刊
 【北京=朝田憲祐】民主党の小沢一郎幹事長は10日、北京入りし、中国の胡錦濤総書記(国家主席)と会談した。小沢氏は来年夏の参院選に向け「参院で過半数を取ることで、中国と思い切った議論をする環境が整い、両国関係が深まる」と述べ、まずは政権基盤を強化し、中国などアジア重視の外交を展開したいとの考えを示した。
 小沢氏と胡主席との会談は2008年に東京で行われて以来で、政権交代後は初めて。
 小沢氏は次期参院選について「こちらの国に例えれば(日本で)解放の戦いはまだ済んでいない。野戦軍の最高総司令官として戦いに徹したい」と勝利に向けた決意を語った。
 これに対し、胡主席は「鳩山首相とは3回会談して互恵関係は新たな段階に入った」と新政権の姿勢を評価するとともに、「両国の先人たちが心血を注いだたまものである良好な関係を大事にしていかねばならない」と呼び掛けた。
 両氏はまた、民主党と中国共産党との政党間交流の促進で合意した。小沢氏は党レベルの交流について「政府レベルでは難しいものについても、忌憚(きたん)ない話し合いができるようになれば」と提案した。
 一方、東シナ海のガス田開発問題やギョーザ中毒事件などについては「政治的な課題を議論するために来たわけではない」(小沢氏)として話し合われなかった。
 小沢氏は11日にソウル入りし、12日に李明博(イミョンバク)大統領と会談する予定。

◆留守中に「反小沢系」が会合
 民主党の渡部恒三元衆院副議長ら、小沢一郎幹事長と距離を置くとされる中堅・ベテラン議員が10日夜、都内の料理店で会食した。小沢氏は140人超の党所属国会議員を率いて同日から訪中しており、不在中の会合は憶測を呼びそうだ。
 会合には渡部氏のほか、岡田克也外相、前原誠司国土交通相、仙谷由人行政刷新担当相、枝野幸男、玄葉光一郎両衆院議員らが参加した。2010年度予算編成や米軍普天間飛行場移設問題など、政府・与党内の懸案課題について意見交換したとみられる。
 民主党内では、政策立案機能の政府への一元化など、小沢氏が打ち出す一連の方針に異論も根強いが、これまで「反小沢」の動きは表面化していない。
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渡部氏と岡田氏ら7奉行が会合=小沢氏訪中「知らねえな」
 民主党の渡部恒三元衆院副議長と、岡田克也外相、前原誠司国土交通相ら中堅7人が10日夜、都内の日本料理店で会談した。7人は渡部氏が「民主党7奉行」と呼ぶ同党中堅のリーダー格で、いずれも小沢一郎幹事長とは距離があるとみられている。小沢氏が中国を訪問し日本にいない時期の会合だけに、憶測を呼びそうだ。
 出席したのは、ほかに仙谷由人行政刷新担当相、野田佳彦財務副大臣、枝野幸男元政調会長、玄葉光一郎衆院財務金融委員長、樽床伸二衆院環境委員長で、渡部氏と7人の会合は政権交代後初めて。 会合後、渡部氏は記者団に「(7人の)息子が立派になったようで、うれしい」と強調。「(鳩山政権を)みんなで守っていかなければならない」と上機嫌で語ったが、小沢氏の訪中については「そんなの知らねえな」と述べるにとどめた。 (時事通信2009/12/10)


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