「受け継がれてきた思い届ける」 児童ら誓う 池田小児童殺傷事件から22年
平成13年6月に起きた、児童8人が死亡、教員を含む15人が重軽傷を負った大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)の児童殺傷事件から22年となった8日、同小で犠牲者を追悼する式典「祈りと誓いの集い」が開かれた。
発生時刻の午前10時12分に合わせ、犠牲となった8人の名前が刻まれたモニュメント「祈りと誓いの塔」の8つの鐘が鳴らされ、遺族や教職員、在校生らが学校の安全を誓うとともに犠牲者の冥福を祈った。
当時6年の担任だった真田巧校長(55)はあいさつで「学校や子供たちが襲われる事件が後を絶たない」とした上で「学校が安全で安心して学べる場所であるように努力を続ける」と述べた。代表の6年生の児童は「8人の先輩方の生きたかった思いを常に心に留め、受け継がれてきた思いを次に届けていく」と力を込めた。
式典に先立ち、各クラスでは事件後に始まった「安全科」の授業が実施された。6年生の授業では事件翌年の追悼集会の写真や、平成18年に遺族から卒業生に向けられたメッセージなどを紹介し、当時の児童や家族の気持ちについて話し合った。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
* 秋葉原・無差別殺傷 事件から15年 2023/6/8
* 大阪教育大付属池田小学校児童殺傷事件 宅間守 『殺人者はいかに誕生したか』長谷川博一著