スリランカ同時爆破テロ 国際テロ組織との関連も捜査 2019/4/23

2019-04-23 | 国際/中国/アジア

スリランカ同時爆破テロ  国際テロ組織との関連も捜査

NHK NEWS WEB 2019年4月23日 4時57分

 スリランカの最大都市、コロンボを中心に起きた同時爆破テロ事件で、スリランカ政府は国内のイスラム過激派組織による犯行の疑いが強いとみて、組織のメンバーなど20人余りを拘束するとともに、国際的なテロ組織との関連も捜査しています。

 スリランカでは、21日、最大都市コロンボとその郊外などにあるホテルとキリスト教の教会、合わせて6か所でほぼ同時に起きた爆発などで、これまでに290人が死亡、およそ500人がけがをしました。

 22日、記者会見を開いたスリランカ政府の報道官は、一連の爆発は国内のイスラム過激派組織による犯行の疑いが強いとみて、これまでに組織のメンバーら24人を警察が拘束したと発表しました。このうちの多くが、捜査当局が事前に教会などをねらった自爆テロを計画しているという情報をつかんでいた「ナショナル・タウヒード・ジャマート」という組織のメンバーだということです。

 また、報道官は「国内のグループだけの犯行とは思えない」とも述べ、6か所で同時多発的にテロを実行する計画性と組織力から、背後に大規模なネットワークがあるとの見方を示し、国際的なテロ組織との関連も捜査していることをあきらかにしました。

 一方、一連の爆発のあと軍などが国内各地で不審物の捜索を行っていて、22日も、コロンボ中心部のバスターミナルで87個の起爆装置が見つかるなど緊張が続いています。

 このためシリセナ大統領は、スリランカ全土に非常事態を宣言し、新たなテロの発生を防ぐため軍の権限を拡大するなど厳戒態勢をしいています。

■現場は悲しみに包まれる

 同時爆破テロ事件の現場の1つ、コロンボ郊外にあるセント・セバスチャン教会では、22日、NHKなど海外メディアの取材が許可されました。

 教会では、外壁は残っていたものの、窓ガラスがほとんど割れて周辺に飛び散っていたほか、屋根の大部分は建物の中に崩れ落ちていて、爆発の衝撃を物語っていました。

 教会のなかでは、警察官20人余りが教会の関係者から話を聞いたり、写真を撮影したりして、現場の状況を詳しく調べていました。また、教会の周りには、近所の住民などおおぜいの人々が集まっていて、不安そうな表情で警察官たちの様子を見つめていました。

 近くに住む38歳の女性は、「最初に爆竹のような音が聞こえ、そのあとたくさんの人が教会から逃げ出していました。倒れている人もあちこちにいて、思い出すと不安な気持ちになります」と話していました。

 一方、近くの民家では今回の爆発で犠牲になった人たちの葬儀も行われていて、教会のある地区一帯は深い悲しみに包まれていました。

■米大統領 スリランカ首相と電話会談

 アメリカのホワイトハウスはスリランカで起きた同時爆破テロ事件を受けて、トランプ大統領が22日、スリランカのウィクラマシンハ首相と電話会談を行ったと発表しました。  このなかでトランプ大統領は多くの犠牲者が出たことに対し哀悼の意を示すとともに、犯行グループに法の裁きを受けさせるためアメリカとしても支援する考えを伝えたということです。そのうえで双方は世界的なテロとの戦いにともに取り組むことを改めて確認したとしています。

 その後、トランプ大統領はホワイトハウスで記者団からスリランカのテロ事件について問われ、「首相と電話会談を行うなどスリランカとは連携している。本当にひどい事件だ」と述べました。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です *強調(=太字)は来栖

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