岩瀬ぇ~、頑張れ!

2006-04-06 | 相撲・野球・・・など

 自分の手でメスを入れる。開幕から早くも2度の救援失敗を喫した中日・岩瀬仁紀投手(31)が5日、投球を緊急修正することを明かした。同日の横浜スタジアムでの横浜戦は降雨中止。同球場で軽めの練習で汗を流した岩瀬は、投球フォームを昨季までと同じセットポジション一本に戻し、盤石の守護神復活を目指すことを示唆した。 頭を冷やすには、ちょうどいい雨だった。雨の中でのキャッチボール、軽いランニング…。早々と試合中止が決まり、岩瀬は軽いメニューをこなした。そして考えた。「整理はできた」。練習を終えると、岩瀬は糸口をつかんでいた。 前夜は悪夢だった。同点2ラン被弾。開幕戦でも2失点で黒星が付いていた。1度ならまだしも、2度目。「まさか」が4試合で2度も重なった。もはや事件だ。 さすがの守護神も、今回は緊急に動いた。「技術の面もあるけど、技術面より、頭の問題だね」。雨天練習でゆっくり思考を整理した。見えた糸口は、頭の中。その一端、キーワードが「セットポジション」だ。 今年から、走者がいないときは基本的にワインドアップで投げるようにしている。それが、しっくりきていない。そこで岩瀬は「リズムがよくないから、落ち着くまではセットで」と、走者の有無にかかわらず、当分はセットポジション固定での投球を示唆した。 もともと、セットポジションからが岩瀬の投げ方だった。今季から2段モーションが禁止となり、その対策として導入したのがワインドアップだった。キャンプ、オープン戦と試行錯誤しながらやってきたのは、ワインドアップとセットの混合投法。珍しいことではないが、セット一本できた岩瀬には容易ではなかった。 走者を背負えば、ワインドアップからセットへ投法は変わる。この移行が、慣れていない岩瀬にとっては、リズムを悪くするという。同じセットで投げれば、リズムは一定するというわけだ。 開幕からの不調。「2年前も、そうだったしね」。岩瀬は苦笑いした。04年開幕は3月の左足中指骨折の影響で出遅れた。そのときも、自力で克服した。「自分の問題だから、自分で解決していかないといけない」。自分に言い聞かせるように言い切った。 球界最高峰のリリーバーともなれば、復調への引き出しは豊富に持っている。ボール自体は森バッテリーチーフコーチも「不調ではない」と、不安視はしていない。糸口をつかめば、ほつれはすぐに修繕される。 (生駒泰大) 中スポ


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。