中国 麻薬密輸の罪に問われたカナダ人に死刑判決 両国緊張の中、差し戻し直後 2019/1/14

2019-01-15 | 死刑/重刑(国際)

中国でカナダ人に死刑判決 両国緊張の中、差し戻し直後
2019/1/14(月) 21:56配信  朝日新聞デジタル
 中国・遼寧省大連市の中級人民法院(地裁に相当)は14日、麻薬密輸の罪に問われたカナダ人男性に死刑判決を言い渡した。一度は同法院で懲役15年としながら、上級審で差し戻された上での極刑判決。カナダ当局による通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)幹部の逮捕をめぐり両国関係が悪化する中、さらなる火種となりそうだ。
  被告はロバート・シェレンベルグ氏(36)。2014年11月末に大連の港から約222キロの覚醒剤をオーストラリアへ密輸しようとした罪などに問われた。覚醒剤は港の倉庫で見つかり、判決は2週間ほど大連に滞在した被告が「何度も密輸に関わっている国際犯罪組織の一員で、主犯として密輸の準備をした」とした。被告は「旅行で滞在しただけで無関係」と否認していた。
  昨年11月の一審判決は「従属的な立場で関わった」と認定し懲役15年と罰金15万元(約240万円)を言い渡し、被告が上訴。12月末の同省高級法院(高裁に相当)の審理では、被告が無罪主張を続ける一方、検察側が「組織の一員である新たな証拠が見つかった」とし、同法院は審理を差し戻した。
  中国の刑法では薬物の密輸は重罪で、覚醒剤50グラム以上で死刑になる可能性があると規定されている。一方のカナダは死刑制度を廃止しており、判決が確定に至れば執行停止の要求などの対応をとる可能性がある。
  華為幹部が逮捕された昨年12月以降、中国とカナダの関係は緊張が続いており、カナダ外務省によると今月3日までに中国国内で13人が拘束された。今回の判決も含め中国外務省は報復措置との見方を否定するが、差し戻しからわずか16日後の判決は異例。法院も審理を内外のメディアに公開し、中国メディアは死刑判決を相次ぎ速報した。
  最終更新:1/15(火) 8:14 朝日新聞デジタル

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です *強調(=太字)は来栖
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カナダ人への死刑判決めぐるトルドー首相発言、中国が「無責任」と批判
2019/1/15(火) 20:50配信 
 AFP=時事
【AFP=時事】中国の裁判所が麻薬密輸罪に問われたカナダ人被告に死刑を言い渡し、ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)加首相がこれを非難したことについて、中国政府は15日、同首相の発言を「無責任」と批判した。
 ロバート・ロイド・シェレンバーグ(Robert Lloyd Schellenberg)被告(36)は、当初懲役15年の判決を受けていたが、刑が軽過ぎるとして差し戻し審が行われていた。カナダと中国の外交的亀裂が深まる中、14日には同被告に対し、死刑判決が下された。
  トルドー首相は同日、「重大な懸念」を表明し、「カナダ人が直面している今回の件のように、中国は死刑を恣意(しい)的に適用することを選んだ」と非難していた。
  これを受けて、中国外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官は記者会見で、「われわれはカナダ側に対し、法の支配と中国の司法の主権を尊重して、自らの誤りを訂正し、そのような無責任な発言をやめるよう求める」と述べた。
  華報道官はさらに、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の孟晩舟(Meng Wanzhou)最高財務責任者(CFO)が先月カナダ当局に逮捕されたことをめぐり、中国政府が今回の事件を利用してカナダ政府に圧力をかけているとする人権団体の指摘を一蹴。
 「このような発言は悪意のある中傷であり、不当な言いがかりである」と述べ、司法問題を政治化させているのが中国とカナダのどちらであるかは「極めて明確」だと主張した。【翻訳編集】 AFPBB News
 最終更新:1/15(火) 20:54 AFP=時事
  
 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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