中韓の標的にされる無人島や山林、お役所仕事で失われる国益 山谷えり子氏の憲法改正論議(中)2016/8/10

2016-08-19 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

 産経WEST 2016.8.10 05:00更新
【関西の議論】中韓の標的にされる無人島や山林、お役所仕事で失われる国益 山谷えり子氏の憲法改正論議(中)
 国家公安委員会委員長、拉致問題担当大臣として、さまざまな日本の脅威と戦ってきた話す参院議員、山谷えり子氏。大阪市内で行われた憲法改正をテーマにした講演会では、ライフワークにしているとされる北朝鮮による拉致問題から、中国や韓国との間で綱引きが続く領土問題、外国資本のターゲットにされている所有者不明の山林問題についても詳しく解説した。
■北朝鮮の暴走に屈せず、「島々は大丈夫か」
 北朝鮮による拉致問題は、すべての被害者を一日も早く帰国させたい。その思いで20年間、取り組んできました。安倍晋三総理の働きかけで、国連に北朝鮮の人権問題と拉致問題を調査する委員会ができ、400ページ近い報告書が出ました。報告書を読んだ各国の国連大使や関係機関は「とんでもない。被害国は12~13カ国に及んでいる」と驚いたそうです。
 北朝鮮は核開発をし、ミサイル発射をし、とんでもない“暴走”を繰り返しています。しっかりと各国と連携を取りながら、すべての拉致被害者を一日でも早く取り戻すためにしっかりと歩いていきたいと思います。
 10年ぐらい前から、森や水源地が外国資本に買われているのではという話を聞きました。林野庁に調査をお願いしても、なかなか調べてくれませんでした。
 そこで、NHKのテレビ中継がある予算委員会の場で、「私にやらせてください」と言って、この問題を取り上げました。すると、全国各地の自治体から「うちも心配な場所があるんだ」という情報が入ってきて、ついには森林法の改正につなげることができました。
 次に気になったのが、「島々は大丈夫だろうか」でした。勉強会を立ち上げて役所に何度も調査をお願いしましたが、やっぱり調べてくれません。そんなときに、安倍総理から「島が心配だと言っていたよね。領土海洋政策担当大臣をお願いね」と言われたんです。■所有者不明の国境の島が280も…
 大臣の立場になって調査をお願いすると、やって調べてくれました。
 日本は小さな島国といわれていますが、実は海洋面積では世界第6位の面積を持つ海洋大国です。6852もの島があり、そのうち国境離島、国境を形成する島だけでも580もあります。調べてもらったところ、そのうち280が所有者不明だったんです。
 所有者不明の島は、国のそれぞれの台帳に記載されるというルールになっています。ですから、昨年夏にこの島は環境省、国土交通省、外務省などと所管を決めていきました。総理に報告したら「今までこんなことが曖昧のまま、のんきにいられたけれど、これからはそうじゃない。ご苦労さま」と言われました。
 領土・領海をきちんと守ることで、国の繁栄と平和があるわけですから、日本もちゃんと国境を守ることができたのは良かったと思っています。
 尖閣諸島も竹島も当然、日本のものです。
 尖閣諸島は、1969(昭和44)年に国連の調査機関が海底に資源があると発表した途端に、中国が「自分の島だ」と言いだしました。昔は毎月のように国会議員仲間で釣りに行っていましたが、最近では中国船が領海、あるいは接続水域に侵入するものですから、沖縄の漁業組合の人も私たちの海であるはずなのに漁業活動ができなくなっています。本当に残念なことです。
 竹島についても、昭和27(1952)年に韓国が「李承晩ライン」を引いて、韓国のものだと言いだしました。
 尖閣諸島や竹島については、江戸時代にさかのぼって1500にも及ぶ資料を集めましたが、中国や韓国には歴史的な裏付けを証明する資料があるはずがありません。
 日本は、真実はそのうち分かってもらえるという本当に上品な国です。でも、嘘も百ぺん言えば本当になることがまかり通る世界の中では、真実をもっと積極的に、事実にもとづいて丁寧に説明していく努力を重ねなければならないと思っています。
■プレッシャーと闘った防災世界会議議長
 日本は本当にさまざまな災害に遭いやすい国です。災害は国内だけでなく、海外でも大規模化、激甚化しています。
 昨年3月、総理の提案で国連の防災世界会議が仙台で行われました。当時、私は防災大臣を務めていましたので、自動的に議長を務めることになりました。
 すると、役所が「国連の議長ですから、英語でやるものです。書類じゃなくてタブレット、パソコンでやりますから、操作を覚えてください」とすごいプレッシャーをかけてきました。国連は作法にすごいうるさいから、名前の呼び方や肩書、順番を間違えたら大変なことになるとも言われました。
 私は「目隠しして竹馬に乗り、スイカ割りをするようなものじゃないか」と言いながら、必死で準備してきました。最終的に約15万人の参加があり、日本で行われた国連・国際会議の中で過去最大級の会議になりました。
 みなさまは、「そんなのあったっけ」という記憶かもしれません。これだけの大きな会議だったのに、ニュースの扱いが小さかったからです。
 最近のニュースは、自虐的になっているんじゃないかと、ちょっと残念に思います。
 総理は「海洋大国だから、できるだけ早くに海洋関係の人間を5倍に増やす」と話していましたが、そういったこともニュースではあまり紹介されていません。そういうニュースがあれば、若者たちが海洋関係の仕事をしたいと希望や意欲がわくと思うんです。でも、ぐちを言っても仕方ありません。とにかく進み続けたいと思っています。

 ◎上記事は[産経新聞]]からの転載・引用です
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