野田女児 栗原心愛さん 虐待死 第4回公判 2020.2.27 母親の証人尋問 食事与えず何度も冷水 死亡直前、馬乗り暴行  “被告には二面性”

2020-02-28 | 身体・生命犯 社会

食事与えず何度も冷水 母証言 死亡直前、馬乗り暴行 【法廷リポート 野田女児虐待死】 
 2020年2月28日 09:56 | 無料公開 
 野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が昨年1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、傷害致死などの罪に問われた父親、勇一郎被告(42)の裁判員裁判第4回公判が27日、千葉地裁(前田巌裁判長)で開かれた。26日に続き心愛さんの母親(33)の証人尋問が行われ、母親は心愛さんが死亡する直前に冷水を何度も浴びせられるなどした数々の虐待を証言。娘の死を「信じたくなかった」といい、「できる限り重い刑にしてほしい」と強い処罰感情を示した。
 証人尋問はこの日もビデオリンク方式により、別室と通じたモニター越しに行われた。母親は主に、心愛さんが飢餓や強いストレス状態になって死亡した昨年1月22~24日の出来事を振り返った。
 証言によると、心愛さんは22日の夕食を最後に水分以外を口にしておらず、立たされたりその場で駆け足をさせられたりする中で次第に衰弱。食事に関しては一度、勇一郎被告から「あげなくていい」と伝えられ、その後も監視下にあったため「あげられる状態でなかった」という。
 24日には、浴室で立ち続ける心愛さんに勇一郎被告が「5秒以内に服を脱げ」と無理強いしたが、疲労ですぐにできなかったことから、ボウルにためた冷水を心愛さんの体へ。脱衣後、心愛さんが体を流すために湯を出そうとすると「何で湯なんだ」と遮り、シャワーで冷水を掛けたとした。
 その後はリビングで心愛さんに馬乗りになって体を反らせる暴行があり、夜になって寝室に入った心愛さんは「寝るのはだめだから」と勇一郎被告に連れられ、再び浴室に。「ドン」。突然鈍い音がして母親が浴室に向かうと、心愛さんが倒れて動かなくなっていたという。
 母親は意識がない心愛さんと対面した当時を振り返り「信じたくなかったが、亡くなったのだと思った」と説明。勇一郎被告の当時の様子については「少し落ち着かなかった」と明らかにした。
 母親は勇一郎被告の暴行を制止しなかったとして傷害ほう助の罪に問われ、すでに懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の一審判決が確定している。
 きょう28日の第5回公判は、当時の担任教諭や児童相談所の職員の証人尋問が行われる予定。
 
 ◎上記事は[千葉日報]からの転載・引用です
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母親、離婚望むも被告応じず 野田女児虐待死
 2020年2月27日 09:43 | 無料公開 
 母親は26日の証人尋問で、今後の勇一郎被告との関係について問われ「離婚したいと思っている」と述べた。ただ、被告が応じてくれず、離婚訴訟を起こしていることを明らかにした。
 検察側の冒頭陳述によると、2人は沖縄県で2008年に結婚し、間もなく心愛さんが生まれた。その後別居し11年に離婚が成立したが、母親が16年に勇一郎被告にメールを送ったことがきっかけで17年に復縁した。
 証人尋問で母親は離婚後の16年、勇一郎被告に連絡した理由を「(被告のことが)どうしても頭から離れず、連絡を取りたいと思った」と説明した。
 傷害ほう助罪に問われ、昨年5月の自身の初公判では勇一郎被告との今後について質問された際、沈黙を続けた母親。離婚を経て修復した関係を事件後も断ち切れない様子をうかがわせたが、この日はしっかりとした口調で態度を明確にした。

 ◎上記事は[千葉日報]からの転載・引用です
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小4女児虐待死事件の裁判 “被告には二面性” 母親が証言
 NHK NEWS WEB 2020年2月27日 15時33分
 千葉県野田市で小学4年生の女の子を虐待して死亡させたとして、傷害致死などの罪に問われている父親の裁判で、女の子の母親は被告が虐待をした理由について「二面性があり思いどおりにならないと家族に怒ってあたった。正義感が強い娘の性格が気に入らなかったのだと思う」などと述べました。
 去年1月、千葉県野田市の小学4年生、栗原心愛さん(当時10)が死亡した虐待事件では、父親の勇一郎被告(42)が冷水のシャワーを顔に浴びせ続けて死亡させたなどとして、傷害致死などの罪に問われています。
 27日の裁判では、心愛さんへの暴行を止めなかった罪で有罪判決が確定している、心愛さんの母親で被告の妻が26日に続いて、証言しました。
 この中で母親は、死亡した前日から当日にかけて心愛さんが食事も与えられず、廊下や風呂場で長時間立たされていたことを明らかにしたうえで「被告が『5秒以内に服を脱げ』と指示をしたが、脱げなかった。被告はその後、心愛にシャワーで水をかけていた。夕方には、リビングで馬乗りになりプロレス技のようなことをして心愛はとてもぐったりしていた」などと証言しました。
 さらに、亡くなる直前の状況については「夜、被告が寝ようとした心愛を風呂場に連れて行った。ドンという大きな音が聞こえ、被告から『心愛が動かない。息をしていない』と言われて見に行くと、心愛は風呂場に倒れていて、白目をむいていた。信じたくないが亡くなったと思った」と証言しました。
 そして、検察官から被告の性格やなぜ虐待をしたと思うか問われると「被告には二面性があり、他人と家族に見せる顔が違った。思いどおりにならないと家族に対して怒ってあたった。正義感がとても強い心愛の性格が気に入らなかったのだと思う」と述べました。
 そのうえで「できるかぎり重い刑にしてほしい」と述べました。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
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誰かが法廷で泣いている 心愛さん最後の3日間
 2020年2月28日 8時51分 テレ朝news 
  去年1月、千葉県野田市で小学4年だった栗原心愛さんが亡くなった事件。傷害致死などの罪に問われた父親・勇一郎被告(42)の裁判は27日で4日目となった。前日に続いて心愛さんの母親(33)が証言した。食事を与えられずに衰弱し、真冬の風呂場で何度も水を掛けられた心愛さん。母親はその最後の様子を詳細に語った。法廷にいた記者には誰かがすすり泣く音が聞こえた。母親は勇一郎被告が虐待した理由も明かした。

―最後の3日間 エスカレートする暴力
 心愛さんが死亡したのは去年1月24日深夜だった。勇一郎被告はインフルエンザにかかり、22日から会社を休んでいた。家族とともに自宅にいることになった勇一郎被告は心愛さんの「存在自体が嫌」と言い出し、心愛さんを寝室に閉じ込めた。23日には風呂場や玄関で裸足のまま「駆け足」を続けるよう命令した。真冬の玄関は「とても冷たかった」という。母親は23日朝、心愛さんに朝食を用意したが、勇一郎被告に「食べさせなくてもいい」と言われ、与えなかった。心愛さんは22日の夕食以降、何も食べることはできなかった。
 24日午前10時ごろ、勇一郎被告に呼ばれて風呂場に行くと、心愛さんが肌着と下着姿で立っていた。髪や体は濡れていたという。母親は前日の夜にも心愛さんが風呂場に立っているのを目撃していた。

 検察官:「どうして心愛ちゃんが濡れていると思いましたか?」
 母親:「勇一郎が心愛に水を掛けたのだと思いました」
 検察官:「どうして被告が心愛ちゃんに水を掛けたと思いましたか?」
 母親:「脱衣所の洗面台の上にボウルが置かれていたからです」

 その後も勇一郎被告の暴力は続いた。心愛さんは24日午後になっても肌着と下着だけで風呂場に立たされていた。

 検察官:「被告人は心愛さんと何かやり取りはしていました?」
 母親:「『5秒以内に服を脱げ』と言いました」
 検察官:「具体的には?」
 母親:「『5秒以内に服を脱げ、5、4、3、2、1』」と言った」
 検察官「心愛さんはできたんですか?」
 母親:「できませんでした」
 検察官:「どうしてですか?」
 母親:「心愛はあまり元気がなくなって服も濡れていたので、脱ぎにくそうでした」
 検察官:「その後、被告人は何をしましたか?」
 母親:「洗面台でボウルにためた水を心愛さんの体に掛けました」
 検察官:「水の温度はどうですか?」
 母親:「冷めたいように感じました」
 検察官:「どうして冷たいと言えるのですか?」
 母親:「心愛の体がびくっとしていたからです」

 その後、勇一郎被告は心愛さんに冷水のシャワーを掛けた。リビングに連れてくるとうつぶせの心愛さんに馬乗りになり、体を反らせるプロセス技をかけていたという。初公判で勇一郎被告はこの行為を否定している。

―「心愛が動かない」
 24日、勇一郎被告は夕飯を食べた後、「少し休む」と寝室へと行った。午後9時ごろ、廊下に立たされていた心愛さんはリビングにいた母親のもとへやってきた。母親はストーブの前で寒そうにしていた心愛さんにシャワーを浴びるよう伝えた。シャワーを浴び、心愛さんが寝ようとしていたところに勇一郎被告が起きてきた。勇一郎被告は「寝るのは禁止だから」と言って心愛さんを廊下へ連れていった。午後10時ごろだった。母親が生きている心愛さんを見たのはこれが最後となった。
 風呂場から「ドン」という音が2回ほどした。勇一郎被告が「心愛が動かない。息をしていない」と寝室にいた母親を呼びにきた。風呂場に行くと心愛さんが床に倒れていた。

 検察官:「勇一郎被告はどのような様子でしたか?」
 母親:「少し落ち着かない様子でした」
 検察官:「もう少し詳しく心愛ちゃんの様子を教えて下さい。例えば顔の状況は?」
 母親:「白目をむいて口が半開きでした」
 検察官:「どうなったと思いましたか?」
 母親:「信じたくありませんでしたが、亡くなったのだと思いました」(涙声)

 心愛さんの最後の姿が伝えられると、法廷にはすすり泣くような声が聞こえた。真冬の風呂場で体力も気力も奪われた心愛さんには、最後に何が見えていたのだろうか。誰にどんな言葉を伝えたかったのだろうか。それともすべてに絶望していたのか…。

―正義感がとても強い子
 証人として参加した2日間の公判で母親は検察官や勇一郎被告の弁護士、また、裁判員から「なぜ虐待を止めなかったのか」「なぜ通報しなかったのか」と厳しく問われる場面があった。時に言葉に詰まり、答えることができない場面もあったが、それでも母親は懸命に言葉にしようとしていた。そして、勇一郎被告が虐待を続けた理由についても明らかにした。

 検察官:「自分の責任が問われたり世間からの批判もあると思いますが、ありのままに話そうというのはなぜですか?」
 母親:「…心愛のためにすべてを話したいと思いました」
 検察官:「勇一郎被告が心愛さんを虐待した理由は考えられますか?」
 母親:「心愛は正義感がとても強い子なので、性格そのものが勇一郎にとって気に入らないものだったと思います」

 これまでの裁判では、勇一郎被告が心愛さんへの暴力を始めた具体的な理由は分かっていない。勇一郎被告が母親や心愛さんに向けた“暴力”は「正義感の強い心愛さん」にとって許すことができないものだったのではないか。ゆえに、助けを求めた周囲の大人たちに絶望しながらも、たった一人で立ち向かい続けていたのかもしれない。

 検察官:「勇一郎被告の処罰について、あなたはどう考えていますか?」
 母親:「できる限り重い刑にしてほしいです」

 自分が“支配”していた女性の証言を勇一郎被告はどんな思いで聞いていたのか。公判中、何度も勇一郎被告の顔を確認したが、うつろな目を前に向けたまま、表情を変えることはなかった。
 なぜ心愛さんを虐待したのか。
 今後の裁判では、勇一郎被告本人に対する質問が予定されている。
(DV・児童虐待問題取材班)テレ朝news

 ◎上記事は[livedoor NEWS]からの転載・引用です


<野田女児虐待死>栗原心愛さん「毎日地獄だった」 証人尋問で母 第3回公判 2020.2.26
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