トヨタ自動車、ベンチャー企業「テスラ・モーターズ」と提携

2010-05-21 | 社会
【自動車産業ニュース】
トヨタが電気自動車で提携 米ベンチャー企業に出資
2010年5月21日
 【ニューヨーク=阿部伸哉】トヨタ自動車と、米カリフォルニア州の電気自動車製造ベンチャー企業「テスラ・モーターズ」は20日、トヨタがテスラに5000万ドル(約45億円)を出資し、電気自動車開発で提携すると発表した。
 環境対策でハイブリッド車を軸に展開してきたトヨタは、米国で本格的に電気自動車生産にかじを切り、雇用創出に貢献することで、大規模リコール(無料の回収・修理)で傷ついたイメージの回復を狙う。
 テスラは、4月に閉鎖されたトヨタと米ゼネラル・モーターズ(GM)の合弁会社NUMMI(ヌーミー)の同州にある工場を買い取り、生産拠点にする。解雇されたNUMMI従業員を中心に採用する方針。
 提携の具体的内容は今後、両社の協議で詰めるが、当面、2012年発売予定のセダン「モデルS」を2万台規模で生産。間接雇用を含め1万人の雇用創出効果を見込む。
 提携発表は同州パロアルトのテスラ本社で行われ、トヨタの豊田章男社長とテスラのマスク最高経営責任者(CEO)、シュワルツェネッガー州知事が出席。豊田社長は「環境は経営で『攻め』の部分。前期決算で黒字となり、その時にいい縁があった」と述べた。
 テスラはハイテク企業が集まる「シリコンバレー」に本社を置き、価格が10万ドル以上の高額スポーツタイプ電気自動車を生産。ハリウッド俳優など米著名人に愛好者が多い。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。