女性会館で村上満宏弁護士の話を聴いた。「あれでいいの?光市事件高裁判決!」。渡された印刷物を見ると ・死刑廃止デー企画・ となっている。10月10日が死刑廃止デーだとか。
光市事件の集まりは7月21日だったか綿井健陽さんの講演(於.国際センター)を聞きに行き、その折、村上弁護士さんから本日の事を(予定として)聞かされた。
綿井さんも、いらしていた。その他、稲垣清弁護士・平川宗信中京大学教授・Mブラザー・Sr.H・原田正治氏・大島令子社民党元国会議員・・・総数100人も集まっていただろうか。
話の内容は、光市事件裁判における弁護団の主張。拙HPに挙げたとおり。
今後について----あくまでも事実に即して上告審も闘っていく、現在上告趣意書作成に向けて検討中で、弁護団会議は「実験」ばかりやっています、とおっしゃった。
■村上さん、稲垣さん、平川さんの3人によるシンポジウムで言及されたこと。
1、最高裁判決(平成18年6月20日)の問題点。=犯罪事実は「揺るぎなく認めることができる」
2、事件の起きたとき、メディアの及ぼす影響が大きい。例.戸谷さんの事件。(以下省略)
...........................................
〈つぶやき〉
光市事件判決の特徴。従来は「死刑を選択するに足りる」特段の事情がある場合、又どの裁判所においても死刑を選択するであろう事件についてのみ死刑の選択も許されるというものだったのが、本件は「死刑を回避するに足りる」事情を見つけなさいよ、と差し戻した。逆転。
メディアがこのようでなかったなら、或いは判決も変わっていたかもしれない。『論座』も廃刊となった。単行本よりも、雑誌が売れないそうだ。
光市事件について世間に真実が伝わりにくい中、弁護団の主張に首肯する人たちの間では、もはや議論はし尽くされたように私は感じる。こういう集まりの場に身を置くと、ひどい倦怠感を覚えてしまう。出口の無い手詰まり感も。裁判員制度にも同様の感を抱く。
平川さんは最高裁判決(平成18)に言及し、「こんなのならいっそ自判すればいいのに、と言いたい」とおっしゃった。耳を疑った。
光市の母子殺害事件上告審~なぜ最高裁は破棄自判をしなかったのか?
-------------------
光市事件 弁護人更新意見陳述 (光市裁判弁護団) 補遺:光事件Q&A(弁護団への疑問に答える) 光事件弁護団 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|