【一般参賀時期 官邸「連休中」押し切る】 〈来栖の独白 2019.5.5〉

2019-05-06 | 雲上

官邸「連休中」押し切る 一般参賀時期で宮内庁と駆け引き 参院選意識か 政治利用 危ぶむ声

 2019(令和元年)/05/05 中日新聞  核 心   

 新天皇即位と「令和」の幕開けに伴う皇居・一般参賀が四日催され、祝賀ムードに包まれた。 だが、水面下では開催時期を巡る駆け引きがあった。 秋の即位関連重要儀式の終了後を想定した宮内庁は、首相官邸に押し切られる形で十連休中の前倒しを決める。夏の参院選をにらんだ官邸のしたたかな戦略が浮かび、皇室の「政治利用」を危ぶむ声が上がった。

■二重権威

 「皆さんからお祝いいただくことを、うれしく思い、深く感謝します」。天皇陛下はこの日、宮殿前の東庭に詰め掛けた14万を超える人々の祝意に応え、晴れやかな笑顔で手を振られた。これまでのように上皇さまの隣ではなく、横一列に並ぶ皇族の中央に立った姿は、代替わり後の皇室を視覚的に印象付けた。

 上皇ご夫妻は出席せず、寂しさを口にする参賀者もいた。関係者は「今回は陛下の即位を祝うことが目的。代替わり早々、二人が並び立つと『二重権威』と捉えかねられず、上皇さまにはご遠慮願うしかなかった」と明かす。上皇ご夫妻は一切の公務から退いた。ただ皇族の一員であることは変わらない。宮内庁幹部は「来年の新年一般参賀に、ご家族として出席してもらう案もあるが、しばらくは世間の空気を感じ取りながら考えないといけない」と頭を悩ませる。

■聞く耳持たず

 宮内庁は当初、平成の代替わり時に倣い、10月22日に執り行う「即位礼正殿の儀」の後に一般参賀を催す計画だった。

 だが今年2月、事態が一変。関係者によると、官邸サイドが方針転換し、10連休中にやりたいと言ってきたのだ。突然の前倒しに宮内庁は抵抗した。新しい皇室のお披露目の場には、上皇ご夫妻を除く皇族にそろってもらわないといけない。10連休中となると、既に公務や私的な予定が入り始めている時期で、調整の難航が予想された。官邸の押しは強かった。「『いいからやれ』の一言。聞く耳持たずという感じだった。」と宮内庁関係者は振り返る。

 なぜそこまで前倒しにこだわったのか。「前回は昭和天皇が亡くなった後で、喪に服する時間を空けたが、今回は違う。即位後できるだけ早く国民の前に出た方がいい。それだけの判断だ」。政府高官は意図的な介入を否定する。

 宮内庁サイドの受け止めは違う。「すべては夏の参院選だろう。代替わりを成功させたという印象を植え付けたいのが本音。皇室の政治利用と言われてもおかしくない」

■譲れない一線

 官邸は前倒しした上で、さらに秋の開催にも含みを持たせたという。そこは5月実施を交換条件に宮内庁が断り官邸も折り合った。皇后さまの体調も考慮すると「譲れない一線だった」(宮内庁幹部)。    今回の代替わりを巡っては、宮内庁と官邸の間に摩擦が生じている。退位・即位の日付を決める際も、年度の変わり目を望んだ宮内庁の意見は一蹴された。「こちらに主導権を握らせたくないみたいだ」。宮内庁幹部は当時、こう語っていた。急ピッチで進めた準備の結果、一般参賀は滞りなく終わった。その裏で別の幹部は「振り回されてばかり。先が思いやられる」とため息をこぼした。

 ◎上記事は[中日新聞]からの書き写し  写真は略しました(=来栖)

〈来栖の独白 2019.5.5〉

 「政治利用」は勿論、推測できたこと。ま、これほどにおいしいものを目の前にして、指一本触れることも叶わなかった野党の不甲斐なさ。噛み締めなければ(笑)。「政治利用」の是非を議論しても意味は無い。…安倍政権には選挙に勝って、改憲をやり遂げてもらうことだ。

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5月4日、即位の一般参賀 宮内庁方針 10月予定を前倒し  

 東京新聞 2019年3月4日 夕刊

 皇太子さまが新天皇に即位された後、広くお祝いを受ける一般参賀が、五月四日に皇居で行われることが、宮内庁への取材で分かった。新天皇が国民の前に直接姿を見せる最初の機会となる。

 宮内庁は当初、代替わり後の一般参賀は、新天皇が即位を内外に宣言する「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」を十月二十二日に行った直後の同月二十六日に予定していた。しかし、五月一日の即位から早い方が良いとの判断から前倒しする。

 天皇陛下の退位と皇太子さまの新天皇即位による十連休のさなかで、多くの人が足を運びやすいとの判断もあるとみられる。

 退位後に上皇となった天皇陛下と、上皇后(じょうこうごう)となった皇后さまは出席しない。 (小松田健一)

 <一般参賀>皇居・宮殿の長和殿ベランダに天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻のほか、成年の皇族が並び、国民からの祝意などに応える行事。新年1月2日と天皇誕生日に1日当たり数回実施され、天皇陛下があいさつの言葉を述べられる。平成最後となった今年の新年の参賀は、平成に入って最多の15万4800人が訪れた。

   ◎上記事は[東京新聞]からの転載・引用です

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〈来栖の独白〉十連休、思いやられる。 「昭和の日」の翌日が「平成の日」と設定されるのではないか、来年から。

 (抜粋) カレンダーを見れば、4月30日は「退位の日」と書かれている。「昭和の日」(4月29日)の翌日である。「退位の日」は休日として定着するのではないか。この国は、儀式・行事の類が好きだ。「昭和」に顔を立てて、「昭和の日」の後(翌日)に「平成の日」をもってくるのではないか、来年から。退位が近づくにつれ、平成天皇・皇后陛下人気は最高潮。両陛下の赴かれる先々には、多くの人が参集する現象。政府が、この国民の動静(感情)に応えぬわけがない。政府の点稼ぎ(支持率アップ)に利用しないわけがないだろう。退位・即位に伴い、いち早く十連休を設定した政府だ。

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