PC遠隔操作事件 片山祐輔被告「私が真犯人」と認める  東京地裁、保釈取り消し

2014-05-20 | 社会

PC遠隔操作事件:片山被告、4事件すべての関与認める
 毎日新聞 2014年05月20日 10時17分(最終更新 05月20日 11時06分)
*「真犯人」メール送信も、保釈の取り消しへ
 パソコン(PC)の遠隔操作事件で、威力業務妨害罪などに問われている片山祐輔被告(32)が弁護人に「私が真犯人です」と起訴内容を一転して認める説明を始めたことが分かった。現在の弁護団を解任し、国選弁護人の下で裁判を続ける意向を示したという。片山被告は「真犯人」を名乗るメールを16日に報道関係者らに送りつけたことについても認めており、東京地裁は20日、保釈の取り消し請求を認める決定を出した。直ちに勾留手続きに入るとみられる。
 関係者によると、片山被告は、主任弁護人の佐藤博史弁護士に「申し訳ありません」などと謝罪し、起訴された事件について、これまでの無罪主張を撤回し、自身の関与を認めた。真犯人を名乗ったメールについても、自身が送ったことを認めた。その上で、「これ以上お願いするわけにはいかない」などとして弁護人の解任を申し出たという。20日は朝から佐藤弁護士の事務所を訪問し、今後の打ち合わせをしているとみられる。
 メールは片山被告が東京地裁の公判に出廷していた16日午前11時半過ぎに送信された。公判後の記者会見で、被告はメールについて「私の知らない秘密の暴露があり、信ぴょう性が高い」とし、「私はメールを送っていない」と自身の関与を否定していた。
 だが、警視庁の捜査員が15日夕、片山被告が東京都江戸川区の荒川河川敷で何かを埋めている様子を確認。現場からスマートフォンが見つかり、同じ文言のメールが送信されていることが確認された。スマホからは片山被告のDNA型も検出され、メールが自作自演との見方が強まった。このため東京地検が19日に保釈取り消しを請求していた。
 起訴状によると、片山被告は2012年6〜9月、遠隔操作ウイルスに感染した福岡県の男性のPCを使って東京都内の幼稚園に「始業式を狙って襲ってやる」とのメールを送信するなど、計9件の犯行予告をしたとされる。福岡の男性を含む計6人のPCを感染させたウイルス供用罪でも起訴されている。
 一連の犯行予告事件では、警視庁、大阪、神奈川、三重の4都府県警が男性4人を威力業務妨害などの容疑で逮捕した。しかし、PCが遠隔操作されていたことが判明し、誤認逮捕を認めた警察は4人に謝罪した。
 警視庁などは13年2月に片山被告を逮捕。しかし被告は取り調べの録音・録画を求めて黙秘した。今年2月の東京地裁での初公判では「事実無根」などと訴えて全面無罪を主張した。【島田信幸、山本将克、伊藤一郎】

*PC遠隔操作事件を巡る経過

2012年
 7〜9月 無差別殺人や小学校襲撃などを予告したとして、大阪府や福岡県などに住む男性4人が威力業務妨害などの疑いで逮捕される
 10月9日 「真犯人」から弁護士に「犯行声明」メールが届く
    18日 片桐裕警察庁長官が誤認逮捕の可能性を認める
     19日 4都府県警が合同捜査本部を設置

2013年
 1月1日 「真犯人」から「謹賀新年」と題したメールが届く。遠隔操作ウイルスのデータが入った記憶媒体を雲取山に埋めたとあるも、見つからず(同年5月に発見)
    5日  「新春パズル〜延長戦〜」と題したメールが届く。合同捜査本部が江の島(神奈川県藤沢市)にいる猫の首輪から記憶媒体を回収
 2月10日 合同捜査本部が片山祐輔容疑者を威力業務妨害容疑で逮捕
 3月22日 東京地検が片山容疑者を起訴
 6月28日 東京地検が片山被告を追起訴し、捜査終結

2014年
 2月12日 東京地裁の初公判で片山被告が起訴内容を否認し、無罪主張
 3月 5日  片山被告が東京拘置所から保釈される
 5月16日 「真犯人」が報道関係者らにメール。片山被告は送信を否定
    19日 片山被告が弁護士との連絡を絶つ。東京地検が片山被告の保釈取り消しを請求
    20日 片山被告が弁護士事務所に現れ、真犯人が自分だと伝える
  ※肩書などは当時

 ◎上記事の著作権は[毎日新聞]に帰属します  
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遠隔操作事件 片山被告「私が真犯人」と認める
 NHK NEWS WEB 5月20日 9時53分
 パソコンの遠隔操作事件で、19日から連絡が取れなくなっていたインターネット関連会社の元社員、片山祐輔被告から19日夜、弁護団に連絡があり、関係者によりますと、片山被告は「私が真犯人だ」と認め、先週、報道各社などに届いたメールを自分が送ったと話したということです。
 パソコンの遠隔操作事件では、インターネット関連会社の元社員、片山祐輔被告(32)が威力業務妨害などの罪に問われていて、ことし3月に保釈され、裁判では一貫して無罪を主張しています。
 この事件について、自分が真犯人と主張するメールが今月16日、片山被告が裁判に出廷中に報道各社などに届き、警視庁などは、片山被告がその前日に、都内の荒川の河川敷に埋めたとみられる携帯電話で送ったとみています。
 弁護団によりますと、片山被告は19日の午前10時20分すぎの電話のあと連絡が取れなくなり、午後に予定されていた会見にも姿を見せませんでしたが、関係者によりますと、19日午後9時半ごろ、弁護団に連絡があったということです。
 その中で、片山被告は「自分が真犯人だ」と認め、今月16日に届いたメールを自分が送ったと話したということです。
 東京地方検察庁は19日、被告に対する保釈の取り消しを請求し、裁判所は早ければ20日中にも保釈を取り消すかどうか判断を示すとみられます。
 東京地検は、保釈の取り消しが認められた場合には、被告の身柄を拘束して直ちに勾留することにしています。
 ◎上記事の著作権は[NHK NEWS WEB]に帰属します
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遠隔操作事件で片山被告の保釈取り消し
 NHK NEWS WEB 5月20日 10時34分
 パソコンの遠隔操作事件で、起訴されているインターネット関連会社の元社員、片山祐輔被告(32)について、東京地方裁判所は保釈の取り消しを決めました。
 これを受けて東京地方検察庁は現在、都内の弁護士事務所にいる片山被告の身柄を拘束して勾留するものとみられます。
 ◎上記事の著作権は[NHK NEWS WEB]に帰属します
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PC遠隔操作事件 スマートフォンから片山被告のDNA / 弁護人の胸中、相当、苦しいと思う〈来栖の独白〉 2014-05-19 | 社会
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