小沢一郎氏、日米合意直後に沖縄で土地購入 普天間移設予定地から9キロ

2010-01-29 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

小沢氏、日米合意直後に沖縄で土地購入 普天間移設予定地から9キロ
産経ニュース2010.1.29 01:50
 民主党の小沢一郎幹事長が平成17年11月、沖縄県宜野座(ぎのざ)村で約5200平方メートルの土地を購入していたことが28日、登記簿や衆院の資産等報告書で分かった。建物もない「原野」で、使途は分かっていない。土地は米軍普天間飛行場の移設予定地に近く、購入直前に移設を盛り込んだ在日米軍再編の中間報告に合意していることから、投機目的の不動産取得と受け取られかねず、小沢氏の政治家としてのモラルが問われそうだ。
 登記簿によると、小沢氏は17年11月28日、宜野座村漢那明記原(かんなみーきばる)にある1593平方メートルと、3601平方メートルの土地を購入した。
 海岸に臨む土地で、用途区分は「原野」となっている。所有者は「小澤一郎」で、小沢氏の岩手県の自宅住所が記されている。土地には、抵当権は設定されておらず、現金で購入したとみられる。小沢氏の資産等報告書にもこの土地は記載されている。
 小沢氏はこの土地を同村の元村議から購入。地元の病院院長が売買の仲介をしたとされる。元村議は現在、病気療養中で話せる状態にはないという。家族は「どういう経緯で小沢さんの手に渡ったかは知らない」と話している。
土地の購入価格は不明だが、地元不動産業者によると、1坪3万5千円程度が「さほど高くは感じない値段」だといい、推計では5千万円前後とみられる。
 小沢氏の会見での説明によれば、この時期は小沢氏が、16年10月に東京都世田谷区の土地を買うため、事務所に保管してあった資産4億数千万円から、代金4億円を捻出(ねんしゅつ)した後。資産等報告書によると、小沢氏に定期預金はなく、沖縄の土地を買う多額の資金がどこにあったかも不明だ。
 重機土木大手「水谷建設」元幹部は東京地検の聴取に「17年4月、小沢事務所に5千万円を提供した」と供述しており、この金が土地購入費となった可能性がある。
 土地は普天間飛行場の現行案の移設予定地のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)から直線距離で約9キロの近さだが、移設案の騒音予測地域からは外れている。購入時期が辺野古移設を盛り込んだ在日米軍再編の中間報告に合意した17年10月の直後のため、当初は値上がりを期待した投機目的だった可能性もある。
 産経新聞の取材に小沢氏の事務所は「担当者が忙しい」として、具体的な回答はしていない。
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17年の4億円の原資「分からぬ」 小沢氏が供述 不正資金?
産経ニュース2010.1.29 01:46
 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる政治資金規正法違反事件で、小沢氏が東京地検特捜部の任意聴取に対し、平成17年3月に衆院議員、石川知裕(ともひろ)容疑者(36)に預けたとされる4億円の原資について、「分からない」と供述していたことが28日、関係者への取材で分かった。石川容疑者も「詳しく思いだせない」と説明。特捜部は2人の供述は不自然だとして、17年の4億円もゼネコンなどからの不正資金が原資となっている疑いがあるとみて調べを進めている。
 小沢氏は23日の聴取後に配布した書面で、16年10月に購入した土地代金の原資4億円について、土地購入時に個人事務所に保管していた自己資金4億数千万円の中から貸し付けたと説明した。小沢氏の説明通りなら、土地購入後、小沢氏の手持ち資金は数千万円しか残っていないことになる。
 ところが、石川容疑者は17年3月にも小沢氏から4億円を預かったと供述。関連政治団体を経由させるなどして陸山会の1口座に集約した後、小沢氏の要求で5月に全額を引き出して返していたという。この4億円も政治資金収支報告書に記載されていない。
 関係者によると、特捜部が17年の4億円の出どころについて、小沢氏にただしたところ、「分からない。知らない」などと供述。石川容疑者も「詳しい経緯は思いだせない」と供述する一方、接見した弁護士に「分からないから困っている」と話しているという。
 事件をめぐっては、水谷建設元幹部らが、16年10月と17年4月に国発注の胆沢(いさわ)ダム(岩手県)工事受注の謝礼として、小沢氏側に計1億円の裏献金を渡したと供述している。
 特捜部は4億円もの資金について「分からない」とする小沢氏と石川容疑者の供述は不自然とみており、17年の4億円についても不正資金が原資になった疑いがあるとみている。
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【主張】小沢氏の土地購入 原資の疑惑さらに深まる
産経ニュース2010.1.30 03:14
 民主党の小沢一郎幹事長をめぐる不可解な土地購入問題がまた明らかになった。平成17年11月に沖縄県宜野座村に広大な土地を購入しており、購入資金の原資がはっきりしない。
 また小沢氏の名義で行われていた資金管理団体「陸山会」の不動産購入に対し、国会質疑で税務上の問題が指摘されるなど改めて批判が出ている。同氏をめぐる不動産取得には疑問点が多い。
 沖縄県にある問題の土地は、米軍普天間飛行場の移設予定地の名護市辺野古に近い原野約5200平方メートルだ。推定5000万円前後といわれる。前年16年10月には陸山会が東京都世田谷区の土地を購入したばかりである。
 小沢氏は世田谷区の土地購入に個人資金約4億円を出したと説明しており、沖縄の土地を買う資金をどこから出したのか当然、疑問が生じる。在日米軍再編の中間報告に合意した直後の購入時期にも疑念がでている。政治家が土地取引で不信をもたれる事態はあってはならない。
 陸山会は6年から19年の間に世田谷区の土地を含め、マンションや土地など十数カ所、約10億円の不動産を購入している。不動産取得費用は事務所費として支出され、過去に問題となり、19年の政治資金規正法改正で資金管理団体の不動産取得が禁止されるきっかけになった。
 これほど多額の資金を不動産に投じること自体、疑問であり、異常なことだ。総務省によると、20年末現在で不動産の所有を届け出ている資金管理団体は陸山会だけだという。
 国会質疑では前原誠司国土交通相が「政治資金で不動産を買うべきでない」と答弁したが、これが常識だ。政治活動に不動産は必要ないはずだ。
 世田谷区の土地をめぐる政治資金規正法違反事件では、小沢氏の個人資金を陸山会に出し入れするなど資金操作が行われた疑いがある。不動産購入資金が政治資金なのか、個人の資金なのか判然としないことも問題だ。
 また資金管理団体には税の優遇措置があり、購入原資や相続の際にかかる税金を逃れていたのではないかとの疑問もでている。
 政治家個人の不動産取得など国民の多くが不信を持つ事態を小沢氏はどう受け止めているのか。検察当局は土地疑惑の全容解明にさらに努力してもらいたい。
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小沢一郎氏 沖縄県名護市辺野古から南に約9㌔ 別荘建築 「老後に住みたいと思って購入した」 2013-03-28 

     

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