【ドラニュース】
山井なら中日負けない!! 今季3戦3勝Gキラー
2007年10月17日 紙面から
巨人相手のクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ(東京ドーム)に臨む中日は16日、ナゴヤドームで全体練習を再開した。注目の18日の第1戦、先発が予想されるのは山井大介投手(29)。今季の巨人戦3戦3勝という“Gキラー”で白星スタートし、第2戦は朝倉健太投手(26)で連勝を狙う。一方、巨人の第1、2戦の先発は高橋尚、内海と両左腕が確実視される。そこで、右打者の平田良介外野手のスタメン出場が濃厚となった。阪神相手のCS第1ステージで先発に抜てきされた2年目の19歳に期待が懸かる。
ここぞというときに“お守り”があれば心強い。巨人との最終決戦。中日にはありがたい“御利益”を持つ男がいた。巨人に3戦3勝。不敗の右腕・山井だ。
「しっかり抑えられたというのは1回しかないと思うんですけどね。点を取られても、味方が点をたくさんとってくれているので」
対戦防御率は3・18とまずまずながら、山井本人は「たまたま」と、語る。巡り合わせにしても、この強運こそが命綱だった。レギュラーシーズン、佳境の8月下旬から巨人とは3連戦を3度戦った。頭はすべて山井だった。そして3勝。計9試合、チームは3勝6敗だった。つまり、勝ったのは山井1人。山井という“お守り”がなければ、チームは急降下していた可能性もある。
たとえ「たまたま」でも勝っている。山井は「悪いイメージはないですね」と言い切る。悪い残像はない。やられた、という瞬間もほとんどない。狭い東京ドームでも2試合投げているが、許した一発はイ・スンヨプの2ラン1本だけだ。
「ソロ本塁打はいいとして、2ラン、3ランは打たれてはいけない。走者をためないようにしたい。それが一番」。これが山井の巨人対策。一発を警戒しているが、打たれていないのだから心配も無用だろう。
巨人とは縁がある。プロ初勝利も巨人戦。今年8月21日、約2年ぶり勝利を飾ったのも東京ドームの巨人戦だった。第1ステージは「(ロッカー室で)応援するしかできなかった」。G倒にぶつけるエネルギーはたっぷり蓄えている。 (生駒泰大)