資本主義 20年目の“落日”。  〈追記事〉底割れ懸念の後退映す株価 日経平均1万円回復(6/13)

2009-06-12 | 社会

http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/adagio/ 

資本主義 20年目の“落日”
 しかし、経済危機に見舞われた各国の望みは、いまだに米国の景気回復というのが現状だ。広瀬氏は米国依存の危うさにこう警鐘を鳴らす。「米国人自身が米国再生はないと言っている。過剰消費の時代が二度とないことは米政府も言っているし、一般庶民も感じている。それでもG20の首脳は、米国が崩壊しつつあると思う一方、腹の中で『いつになったら米国は回復してくれるのか』と願っていた。世界中が米国再生はないことをきちんと認識したほうがいい」

21世紀はキーワードでいえば「環境、自然、安全、健康」に移っていく。これはある意味、資本主義の成熟みたいなもの。オバマ大統領がグリーン・ニューディールといっているように米国も変わろうとしている。大きなパラダイム・シフトだ。
 大不況が世界を大きく変えていくだろう。おそらく先進国ではモノが売れなくなる。クルマは安全、健康、環境のキーワードすべてに反する。だから自動車の時代は終わった。GMの破綻はその象徴だと私はとらえている。
.......................
〈来栖の独白〉
 私は今度の大不況をポジティブに捉えている。グリーン・ニューディールに繫がるパラダイム・シフトである。榊原氏の「世界は変わる」、これらの説には異論は無い。だが、
クルマは安全、健康、環境のキーワードすべてに反する。
だから自動車の時代は終わった。GMの破綻はその象徴だ
 には、頷けない。今回の、痛みと大きすぎる犠牲をばねに、クルマは安全、健康、環境のキーワードを満たすツールとなるだろう。グリーンに向かって進化する。クルマの利便を知りきった人類がクルマを手放せるわけがない。GMの破綻は、安全、健康、環境に反する旧いクルマの終焉を意味したと私は思う。
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/0cd3093fc923d38255aa466e05836e23
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/bf514fa84eaa77c3c59efb67d7bd4e0d

...................................................................

 追記事

日経新聞社説2 底割れ懸念の後退映す株価(6/13)
 日経平均株価が3月に付けた安値から4割以上上昇し、昨年10月以来の1万円台を回復した。リーマン・ブラザーズ破綻後の金融危機の深刻化と実体経済の急激な落ち込みが一段落し、とりあえず底割れの危機を脱したとの見方が背景にある。
 シティグループの公的管理や、ゼネラル・モーターズ(GM)の国有化による秩序ある破綻処理の決定などで、米経済はパニックを回避できるとの見方が広がった。輸出が激減し国内総生産(GDP)の収縮が主要国の中で最も激しかった日本も、製造業の急激な生産調整が峠を越し悪化の度合いは緩和しつつある。
 世界規模の金融・財政政策の効果で信用不安が後退し、決済通貨であるドルの異常な需給の逼迫(ひっぱく)も緩んできた。現金や国債など安全資産に逃げ込んでいた投資資金の一部が、株式や商品、新興国通貨などに戻り始めている。
 株価の回復や商品相場の再上昇は、恐慌状態を脱しつつある金融・経済環境の変化を映し出している。
 とはいえ、借金で膨らんだ金融バブルの調整はまだ途上だ。実体経済も底入れしたとは言い切れない。
 米国では住宅価格が下げ止まっていない。家計や企業向け融資の焦げ付きが広がれば、金融危機はくすぶり続ける。失業率の上昇が続き、米国の国民の貯蓄優先が続けば、需要減退は長期化する。米国に劣らず金融問題が深刻な欧州にも、景気回復を主導する力はない。
 中国、インドなど新興国は株価の下落率が大きかった分、ここに来ての上昇率も大きい。潜在成長力を生かして内需中心の比較的高い成長率を維持しているが、新興国の需要への過度な期待も慎むべきだろう。
 日本は長期的には内需拡大が課題になるものの、当面は輸出依存にならざるを得ない。前期決算で配当予想を未定とした大企業が目立ったのは、悪化のテンポが緩んでも需要の先行きを読めない企業経営者の迷いの深さの象徴といえる。
 各国の空前の規模の国債増発、市場への緊急資金供給が、通貨価値を損ねてインフレを招く懸念もある。長期金利の上昇はその不安も示す。株価が大台を回復しても、経済の先行きを楽観するのはまだ早い。
................................................
日経平均1万円回復 終値で8カ月ぶり、景気底入れに期待感
 12日の東京株式市場で日経平均株価が反発し、昨年10月7日以来8カ月ぶりに終値で1万円を回復した。各国の経済指標に改善の兆しがみられ、景気の底入れ期待が強まっている。昨秋の金融危機で広がった悲観論は後退し、世界でも株価の戻りが鮮明。世界の株式時価総額は最低だった2月末の28兆8000億ドルから10兆ドル(約980兆円)近く増加した。ただ今後も株高が続くかどうかは、実体経済が期待通りに回復するかにかかっている。
 12日の日経平均の終値は前日比154円49銭(1.55%)高の1万0135円82銭。一時は上げ幅を190円近くに広げる場面もあった。中国で発表された経済指標を好感し、海運や鉄鋼などの景気敏感株が上昇。東京証券取引所第1部では今年最多の290銘柄が年初来高値を更新した。3月10日に付けたバブル崩壊後の安値(7054円)からの上昇率は4割強に達した。(07:00)


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。