(時事通信社 - 09月19日 13:03)
1999年4月に起きた山口県光市の母子殺害事件で、殺人などの罪に問われ、最高裁が一、二審の無期懲役判決を破棄した当時18歳少年の被告(26)の差し戻し控訴審第9回公判が19日、広島高裁(楢崎康英裁判長)で開かれた。捜査状況をめぐり弁護側の被告人質問があり、被告は「(再現実験は)警察の誘導」と述べた。
会社員本村洋さん(31)の妻弥生さん=当時(23)=の首を両手で絞めたとする再現実験について、被告は「実際の行為でない」と説明。「捜査員に『やってみろ』と言われた。誘導がない限り、そういう再現はできない」と話した。
また、最高裁弁論の開始前、2004年2月から拘置所で教戒を受け始め、教戒師に「甘えたい気持ちで抱き付いた。2人を殺すつもりはなかった」と告げていたとも明かした。
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