「全部死ぬと知ってとても悲しかった。口蹄疫は早くなくなって」児童が千羽鶴

2010-05-28 | いのち 環境

「口蹄疫早くなくなって」宮崎の児童が千羽鶴
 家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」の被害を受けている宮崎県で、小学生たちが殺処分された牛や豚のために千羽鶴を折ったり、農家を励ますメッセージを書いたりしている。
 「豚や牛に天国でいいことがありますように」。感染が最も深刻な川南町の東小(野崎憲次校長、165人)では、児童が昼休みに千羽鶴を折っている。3000羽を超え、メッセージが書かれたものもある。
 「笑顔いっぱいの町にもどりますように」「消毒することはいいことなので、あきらめずにがんばってください」
 6年の長友広夢君(11)宅は養豚農家だが、10日ほど前、感染疑いのある豚が見つかった。長友君は豚に水や餌を与えていた。生まれたての子豚が好きで、手のひらで皮膚をなでると毛がサラサラして気持ちいいという。「全部死ぬと知ってとても悲しかった。口蹄疫は早くなくなって」との思いで鶴を折った。
 子どもたちの心の負担を和らげようと、今月11日に始めた。近く校内に展示する。野崎校長は「彼らの願いが一日でも早く実現してほしい」と語った。
 県内一の畜産地である都城市では、高崎麓小6年の9人全員で農家を励ますメッセージを書き、市が校区内の全495世帯に届ける。
 学校でも消石灰をまいたり、靴底を消毒したりしていることを説明。「体に気をつけてください」などと書き、牛や豚のイラストを添えた。(2010年5月27日23時40分 読売新聞)

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