トヨタ、中国の新工場建設再開へ

2010-04-02 | 社会
トヨタ、中国の新工場建設再開へ
2010年4月2日 09時08分
 トヨタ自動車は1日、業績悪化で建設を一時凍結した中国・吉林省長春市の新工場を2011年末にも稼働させる方針を明らかにした。世界最大の自動車市場に成長した中国での生産拡大を急ぐためで、月内に具体的な計画を発表する。
 トヨタは、生産開始を延期した米ミシシッピ州の新工場も、11年6月をめどに稼働させる方針を決めている。08年秋からの世界同時不況で延期していた米中の新規工場計画が再び動きだす。
 中国の新工場は40億元(約520億円)の投資を予定し、地元の自動車メーカー「中国第一汽車集団公司」との合弁で08年10月に着工したが、用地造成のみで建屋工事は行われていない。
 新工場では主力セダン「カローラ」を年間10万台生産する計画だったが、中国ではスポーツタイプ多目的車(SUV)「RAV4」の販売が好調のため、今月下旬の発表に向けて生産車種の最終調整を進める。
 長春では既にハイブリッド車「プリウス」などを生産する第1工場が稼働しており、新工場は第2工場となる。
 トヨタの中国での生産規模は、天津市など4拠点で年間計約80万台。10万台を予定している新工場の稼働で中国での生産能力は1割以上増え、年間100万台に迫る。
 中国の自動車市場は経済発展に伴い急激に拡大。09年の新車販売台数は前年比4割増の約1300万台で、米国を抜いて世界最大になった。今後の成長も確実視されており、今年1月にはホンダが湖北省での工場増設を発表。日産も広東省の工場で生産ラインを増強している。(中日新聞)

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