【川崎中1殺害】ノーネクタイで証言台に立った主犯格Aの父 追及にシドロモドロ
2016年2月5日 17時0分 東スポWeb
昨年2月に神奈川県川崎市の多摩川河川敷で中学1年生の上村遼太さん(13=当時)が殺害された事件の第3回公判で4日、主犯格の少年A被告(19)の両親と、上村さんの両親が相対した。Aの父親は緑色のスーツにノーネクタイで証言台に立った。
被害者参加制度により、上村さんの両親が弁護士を立てて質問した。Aの父親が無職ということもあり、被害弁償の話が出た。弁護士が「無職で弁償できるのか」と問うと、Aの父親は「家のローンが、月17万5000円。将来、小さい家を借りて、自宅を売却してそのお金を充てたい」とプランを明かした。
Aの父親は貯金を切り崩し、Aの祖母からお金を借りている状況。「貯金を切り崩す前にできたのでは? 自分の生活を優先したのか」と聞かれ「はい」とうなだれた。また、弁護士から飲酒の有無を聞かれ「2、3日前は飲んでいた。その後は飲んでいない」。「酒代を弁償に回す考えはなかったのか」と追及されシドロモドロになった。
Aの母親も証言に立ったが、2人の話からはAを放任していた様子がうかがえる。Aは別事件で保護観察処分となり、禁酒など順守事項が定められていた。にもかかわらず、Aが朝帰りを繰り返しても両親は息子に注意をしなかった。
一方、上村さんの両親はそれぞれ意見陳述を行いAを厳しく指弾した。上村さんの父親は「自分のこの手でカタキを取りたい」。母親は「遼太の想像できないほどの絶望感を受け止めることができず、自分が生きていることが許せない」と自分を責めた。
Aは微動だにせず、耳を真っ赤にしてうつむいていた。最後にAは「上村くんの家族から話を聞いて、どう答えたらいいかわかりませんでした。すいませんでした」とだけ話した。
検察は少年法もあって死刑か無期懲役か懲役10年以上15年以下の不定期刑の中からしか選べないと前置きした上で、懲役10年以上15年以下を求刑。両親の弁護士はそれぞれ無期懲役を望んだ。
傍聴した30代女性は「Aの父親は(自分ではなく)息子がやったことと割り切っている感じ」と、親としての責任感のなさを訴えた。求刑を受け、10日に裁判員たちの判断が下される。
◎上記事は[livedoor・NEWS]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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>上村さんの父親は「自分のこの手でカタキを取りたい」
「ふうん…そうですか」という感じです。
あまり言いたくないのですが、私は上村くんのご両親にもかなり釈然としてません。
しかし、『被害者の親には決して何も言うべきではない』『とにかく加害者だけが悪い』という考えの層が日本国内にはおられますので…。私もかなりモヤモヤしています。
一括してそのように捉えてしまう平板な視点もあるのでしょうが、日本の風土なのか、加害者の親に対する興味・関心は群を抜いて圧倒的に強い。これも事実です。