新型コロナウイルス「致死率低い パニック不要」 ウイルスの起源は「コウモリ由来の可能性が高い」 2020.3.8 スティーブン・モース米コロンビア大教授

2020-03-08 | 社会

「致死率低い パニック不要」
 2020.3.8 Sun 中日新聞 総合面
【ニューヨーク=共同】世界保健機構(WHO)専門家委員会メンバーのスティーブン・モース米コロンビア大教授が7日までに共同通信のインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染は急拡大しており「厳密に言えばパンデミック(世界的大流行)になっている」と分析した。しかし致死率は1918年のスペイン風邪よりかなり低く「パニックは不要だ」と述べた。
 今夏に予定される東京五輪は「事態が急変するため予測は困難」と強調。現状のような感染拡大が5月にも続いていれば「中止か延期」の可能性が高いものの「逆説的だが、世界中に感染者が広がる一方で、健康な人や回復した人が多ければ」開催できるとの見解を示した。
 モース氏は感染症対策の世界的権威。WHOで複数の感染症関連の専門家委員で、コロナウイルスの研究会合にも参加。米国をはじめ各国政府の感染症対策にも長年助言してきた。
 モース氏は新型コロナウイルスの感染は今後も拡大するが、「(68年の香港風邪など)数十年ごとに発生する新型インフルエンザのようになるのでは」と述べ、致死率は1%未満だろうと予測した。現時点で致死率が高いのは、症状の重い人を優先して検査してきたため高めに出ているとの見方を示した。
 スペイン風邪は世界で数千万人が死亡、致死率は約2%だったと推定される。ワクチン開発は「通常は1年から1年半。最速でも半年から8か月」かかると言明。「ウイルス封じ込めもできず、ワクチンもない時期があるだろう」と述べた。
 ウイルスの起源は「コウモリ由来の可能性が高い」と指摘。生物化学兵器など「人為的に作られたもの」とする情報については「フェイク(偽)ニュースだ」と強く否定した。

 ◎上記事は[中日新聞]からの書き写し(=来栖) *強調(=太字)は来栖


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