(読売新聞 - 09月28日 21:13)
鳩山法相は28日の閣議後の記者会見で、死刑執行に関する制度の見直しについて、「できるだけ速やかに勉強会を開始したい」と述べ、改めて意欲を示した。
ただ、野党の法相批判に加え、政府内にも法相の対応を問題視する声があり、臨時国会審議の火種となりそうだ。
鳩山法相は、死刑執行を法相のサインなしに進めたいとした自らの提案について「人命を軽視する考えは全くない。だが、死刑廃止の考え方にはくみしない。死刑を執行しないのも同じことになる」と指摘した。
さらに、「法相の資格もなければ人間の資格もない」と批判した「死刑廃止を推進する議員連盟」会長の亀井静香・国民新党代表代行からの面会要請について、「人間でないとまで言われて会う必要はない」と怒りをあらわにした。
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法相の死刑執行見直し発言、官房長官「思いつきはまずい」
(読売新聞 - 09月28日 20:02)
町村官房長官は28日夕の記者会見で、鳩山法相が死刑執行の在り方を研究する勉強会を設置する意向を表明したことについて、「法相の私的懇談会か、どういう形か知らない。色々なことを検討するのは自由だが、思いつきでやってはまずい」と述べ、問題があるとの見方を示した。
法相が「自動的に死刑執行が進むような方法があれば、と思う」と発言した当初、長官は「法相が少しリラックスした雰囲気の中で話をしたのではないか」と許容する姿勢をみせていたが、野党が法相発言を国会で取り上げる構えを見せていることから軌道修正を図ったものと見られる。