不倫と同性愛行為に投石死刑、ブルネイのシャリア刑法 国王が適用猶予表明 2019/5/5

2019-05-07 | 死刑/重刑(国際)

 不倫で投石死刑、適用猶予 ブルネイ国王「誤解で懸念」

朝日新聞デジタル シンガポール=守真弓 2019年5月6日18時42分

 東南アジアのブルネイボルキア国王は5日、4月に施行した不倫と同性愛行為に投石による死刑を科す刑法について、死刑の適用を猶予すると発表した。同法は人権侵害にあたるとして国際人権団体などから厳しく批判されていた。

 同国は4月、厳格なイスラム法に基づく新法を施行した。同性間や婚外の性行為はイスラム教徒が相手であれば、非イスラム教徒も投石による死刑などの罰則の対象になる内容に、国際人権団体は批判声明を相次いで発表した。米俳優のジョージ・クルーニーさんや英歌手のエルトン・ジョンさんらもブルネイの国有企業が所有し、米国や欧州で展開するホテルの利用をボイコットするよう呼びかけていた。

 ボルキア国王は5日の演説で新法について、「誤解によって懸念が起きている。誤解が払拭(ふっしょく)されれば法の利点は明らかになる」と説明。ブルネイは20年以上にわたって死刑の執行を事実上停止しているとして、「(イスラム教に基づく)シャリア刑法についても同様の措置をとる」として死刑の適用を猶予する考えを示した。(シンガポール=守真弓)

   ◎上記事は[朝日新聞デジタル]からの転載・引用です

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同性間性交渉や不倫は死刑、ブルネイのシャリア刑法 国王が適用猶予表明

2019年5月6日 18:58 発信地:バンダルスリブガワン/ブルネイ[ブルネイ アジア・オセアニア

【5月6日 AFP】東南アジアのブルネイで先月施行されたシャリア(イスラム法)に基づく厳格な新刑法をめぐり、不倫や同性間の性交渉に石打ちによる死刑を科すとの規定について、ハサナル・ボルキア(Hassanal Bolkiah)国王は5日、適用を猶予すると表明した。ただ、人権団体などは6日、国王の声明では不十分だとして、シャリア刑法そのものの撤廃を要求している。

 シャリアに基づく新刑法は4月に完全施行され、ブルネイは東アジアと東南アジアで唯一、国家レベルでシャリア法を適用する国となったが、これに対し国際社会で反発が広がっていた。

 窃盗罪なら手足切断刑の対象となる新刑法をめぐっては、世界各国の政府や人権団体から強い抗議の声が上がり、国連(UN)は人権に対する「明らかな違反」だと非難。米俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)さんら著名人がブルネイ系ホテルのボイコットを呼び掛ける事態となった。

 ブルネイの全権を事実上掌握するボルキア国王は5日、テレビ放映された演説で、新刑法の導入が招いた国際的な反発に初めて言及。シャリア刑法について「多くの疑問や誤解」が生じていると述べた上で、シャリアによらない一般刑法でも既に死刑執行が猶予されており、シャリア刑法にも同様の措置を適用すると表明した。

 イスラム教徒が多数を占めるブルネイでは、一般刑法でも殺人や麻薬密輸などの犯罪には絞首刑が適用されるが、ここ数十年は死刑が執行されたことはない。

 ボルキア国王は「わが国では、一般刑法に基づく死刑判決は事実上、執行が猶予されてきた」と指摘し、これをシャリア刑法に基づく事例にも適用し「減刑への道を開く」と述べた。(c)AFP

   ◎上記事は[AFPBB News]からの転載・引用です

イスラム世界におけるシャリア、その解釈と適用 2019/5/5

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ブルネイ、2019年4月3日から「石打ちによる死刑」など導入…イスラム法を厳格に守るため

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