プジョー(PSA)が出資額数千億円規模で三菱自に資本参加する方向

2009-12-03 | 社会
【自動車産業ニュース】
仏プジョーが三菱自に出資へ 数千億円規模で交渉か
2009年12月3日
 フランスの自動車大手、プジョー・シトロエン・グループ(PSA)が三菱自動車に資本参加する方向で交渉を進めていることが3日、明らかになった。出資額は数千億円規模に膨らむ見通しで、PSAが筆頭株主になる可能性もある。資本提携が成立した場合、販売台数で世界6位の自動車連合が誕生する。
 今回の提携交渉は、三菱自がPSAに打診したとみられる。三菱自は資本提携により、リコール問題で危機的状況に陥った財務基盤を強化するとともに、新興国市場での生産・販売で協力関係を深めたい考えだ。一方、PSAは、電気自動車の生産で高い技術を持つ三菱自を事実上傘下に収め、事業拡大を図る姿勢だ。
 両社は2005年、三菱自がPSAにスポーツタイプ多目的車(SUV)を相手先ブランドによる生産(OEM)で供給することで合意し、関係を深めてきた。来年から三菱自の電気自動車「アイ・ミーブ」をPSAに供給するほか、ロシアで車両を合弁生産することも決まっている。
 両社はこれまでの協力関係を背景に、PSAが三菱自の第三者割当増資を引き受ける方向で交渉を進めているもようだ。三菱自は「発表すべき決定事実はない」とコメントしている。
 提携が実現すれば、海外勢による日本の自動車メーカーへの大規模な資本参加は、1999年の日産自動車とフランス・ルノーの資本提携以来。
 三菱自は00年に当時のダイムラークライスラーと資本提携を結んだが、05年に解消している。

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