【自動車産業ニュース】
トヨタ「2012年は275万台」 ピークの半分以下想定
2009年11月15日
トヨタ自動車が、2012年の国内新車市場(軽乗用車を除く)の規模を275万台と想定していることが分かった。08年実績(320万台)のほぼ15%減にあたる水準で、市場の縮小傾向が来年以降も長期化すると予測。系列の販売会社にも、こうした厳しい状況に備えて収益基盤を強化するよう求めている。現在策定を進めている国内販売の次期3カ年計画(10~12年)にこの数値を盛り込む方針。
トヨタは、09年の市場規模は前年実績を割り込む300万台前後とみている。現在は自動車買い替え補助制度などで回復基調にあるが、12年までの市場動向については「金融危機の影響が最も大きかった09年前半の水準が続く」と警戒する。
275万台という水準は、国内の新車販売台数がピークだった1990年(約598万台)と比べると54%減。販売がさらに低迷した場合、12年時点で250万台に落ち込む事態も視野に入れている。
新車販売の減少が避けられない状況から、系列の販売会社に対しては、中古車販売店の増強による新たな顧客層の取り込みや、車両整備、保険販売など新車販売以外の分野の増益努力を要請。さらに、市場の収縮に合わせて営業スタッフや事務職員の新規採用を抑えるなど、店舗経営の合理化を求めている。
トヨタと各販売会社は資本関係がないため、全国約4900店舗の統廃合は販売会社側が判断するが、トヨタは各社に対し「人員の再配置などを進めても黒字化が困難な場合、統廃合を検討してほしい」とのガイドラインも示している。
トヨタ「2012年は275万台」 ピークの半分以下想定
2009年11月15日
トヨタ自動車が、2012年の国内新車市場(軽乗用車を除く)の規模を275万台と想定していることが分かった。08年実績(320万台)のほぼ15%減にあたる水準で、市場の縮小傾向が来年以降も長期化すると予測。系列の販売会社にも、こうした厳しい状況に備えて収益基盤を強化するよう求めている。現在策定を進めている国内販売の次期3カ年計画(10~12年)にこの数値を盛り込む方針。
トヨタは、09年の市場規模は前年実績を割り込む300万台前後とみている。現在は自動車買い替え補助制度などで回復基調にあるが、12年までの市場動向については「金融危機の影響が最も大きかった09年前半の水準が続く」と警戒する。
275万台という水準は、国内の新車販売台数がピークだった1990年(約598万台)と比べると54%減。販売がさらに低迷した場合、12年時点で250万台に落ち込む事態も視野に入れている。
新車販売の減少が避けられない状況から、系列の販売会社に対しては、中古車販売店の増強による新たな顧客層の取り込みや、車両整備、保険販売など新車販売以外の分野の増益努力を要請。さらに、市場の収縮に合わせて営業スタッフや事務職員の新規採用を抑えるなど、店舗経営の合理化を求めている。
トヨタと各販売会社は資本関係がないため、全国約4900店舗の統廃合は販売会社側が判断するが、トヨタは各社に対し「人員の再配置などを進めても黒字化が困難な場合、統廃合を検討してほしい」とのガイドラインも示している。