山林に置き去り…「食べ物なかった 水を飲んで過ごした」田野岡大和君 陸自駒ケ岳演習場内で保護 2016/6/3

2016-06-03 | 社会

2016.6.3 10:55更新
【北海道男児不明】「食べ物なかった」「水を飲んで過ごした」と田野岡君 「軽い脱水症状」と病院 7日ぶりに家族と再会
 北海道七飯町の林道で行方不明となり、7日目の3日朝に鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内で保護された小学2年、田野岡大和君(7)=北杜市=は同日、搬送先の函館市の病院で両親や姉と再会した。病院側が明らかにした。
 田野岡君が運ばれた市立函館病院の医師が同日会見し、「軽い脱水症状で体温が低いので点滴している。両手両足に軽い擦過傷があるがいずれも命に関わるようなものではない」と説明した。
 関係者によると、田野岡君が見つかったのは、演習場内で陸自隊員が雨宿りに使う小屋の中で、「食べ物はなかった」と説明。「一人で山の中を歩いてきた」「水を飲んで過ごした」と話しているという。
 3日は七飯町で午前9時から捜索が予定されていたが、8時20分すぎに田野岡君の祖父らが自衛隊に「道警から母親に保護したという連絡が来た。本当なのか」と問い合わせ、現場は騒然となった。無事が確認されると拍手が起こった。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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北海道の不明男児 6日ぶり無事保護「水飲んで過ごす」
 NHK NEWS WEB 6月3日 11時01分

    

 北海道七飯町の山林で行方不明になっていた7歳の男の子が、3日朝、隣の鹿部町で6日ぶりに見つかり、無事、保護されました。男の子に目立ったけがはなく、警察によりますと、行方不明になった日の夜から自衛隊の演習場内の施設で「水を飲んで過ごしていた」と話しているということで、詳しいいきさつを調べています。
 5月28日、北海道七飯町の山林で北斗市の小学2年生、田野岡大和くん(7)が、両親が「しつけのため」として置き去りにしたあと行方が分からなくなりました。
 警察や自衛隊が周辺を捜していましたが、3日午前8時前、行方不明になった場所から北におそよ4キロ離れた、隣の鹿部町にある自衛隊の駒ヶ岳演習場で隊員が大和くんを発見し、6日ぶりに無事、保護されました。
発見されたとき、大和くんは演習場内にある隊員の休憩施設の中にいて、隊員が「大和くん」と声をかけると「そうです」と答えたということです。この施設には、マットレスなどが置かれているほか水道もあり、警察によりますと、大和くんは行方不明になった28日の夜からこの施設にいたということで、「山を歩いて、小屋にいた。水を飲んでいた」と話しているということです。
 搬送先の病院によりますと、大和くんには軽いすり傷があり、この1週間、水分しか取っていないということで、3日は大事をとって入院することにしています。病院で家族と再会した大和くんは笑顔で喜んでいたということです。警察は、行方不明になってから保護されるまでの詳しいいきさつを調べることにしています。
■病院「軽い脱水症状も命に別状なし」
 男の子が搬送された市立函館病院は、午前10時20分すぎから記者会見を開きました。
市立函館病院小児科の酒井好幸医師によりますと、男の子は3日までの1週間、水分しか取っていない状態で、軽い脱水症状などが見られるということです。また、腕や両足に数か所、軽いすり傷があったということですが、命に別状はないということです。
 男の子は病院で家族と再会し喜んでいたということで、主治医は「男の子は頑張ったと思います」と話していました。
■発見当時 「おなかがすいている」
 函館市に駐屯する第28普通科連隊の河口隆典副連隊長が男の子が見つかった施設の前で、発見当時の状況を明らかにしました。
 この中で河口副連隊長は、「きょう午前7時45分に施設に到着して7時49分ごろ中に入ると、正面に男の子が立っていて、隊員が確認したところ『大和くん』と名乗ったため警察に連絡し救急搬送された。発見時は衰弱している様子だったがけがはしていないようだった。『おなかがすいている』ということだったので、おにぎりと水を渡した」と話しました。
 また、「最後に使った先月30日に建物の中も点検したが子どもは見当たらなかった。きょうは入り口2か所のうち1つの鍵が開いていた。これまでの捜索の対象に廠舎は入っていなかった」としました。
そして、「水道の元栓は開いていて、そこから水を飲んでいたと聞いている。中にはマットレスがあり、男の子は『2枚を敷いて間に寝ていた』と話していた。ストーブはあるが、電気と灯油がないと使えないので暖をとることはできない」と話しました。
■「廠舎」でマット2枚重ねて寒さしのぐ
 陸上自衛隊によりますと、男の子が見つかった建物は自衛隊の演習場の中にある「駒ヶ岳第2廠舎」と呼ばれる施設で、男の子が置き去りにされた場所から最短でも7キロほどの距離があります。3日朝、隊員がミーティングをするために施設に入ろうとしたところ、ドアの前に男の子が立っていたということです。この施設は、隊員が演習の際に雨をしのいだり宿泊したりすることがあり、50人ほどが横になって寝ることができるスペースがあります。
 机やいすのほか、縦1メートル80センチ、横60センチ、厚さ5センチほどのマットレスがおよそ30枚保管されていて、男の子は夜になるとマットを2枚重ねて間に入り、寒さをしのいでいたということです。
 このほか施設内には電気ストーブがありますが、発電機を持ち込まないと使えないということです。陸上自衛隊によりますと、施設にある2か所の扉うち、1か所の扉の鍵が開いていたということですが、男の子がどこから中に入ったかは分からないとしています。また、自衛隊では、この施設の点検は毎日は行っておらず、男の子の捜索も、演習場の敷地内は行われていなかったということです。
■朝は冷え込み続く
 気象庁によりますと、北海道七飯町の隣の北斗市の観測地点では、男の子の行方が分からなくなった翌日の朝には最低気温が7度まで冷え込みました。その後、日中は20度前後まで気温が上がる一方、最低気温は10度前後の日が続きました。
 さらに先月31日の夕方には雨が降ったほか、1日から2日にかけては上空に寒気が流れ込んだ影響で、最高気温は20度を下回り、2日の最低気温は6度7分、3日朝の最低気温は5度4分と、冷え込みが続いていました。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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〈来栖の独白〉
 この後、大和君の養育は、大変だ。父親どころではない、誰の手にも余るだろう。力関係など逆転するんじゃないか。少年の経験した絶望、孤独、怖れ、慄きは、通常のものではない。
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「しつけ」と称して山林に置き去り 小学生が行方不明 北海道 2016/5/29
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