青色鉄道模型運転会

一宮市青色申告会ホールで開催されている、鉄道模型運転会公式ブログです。Xアカウントは@railaoiro138a

第27回すぎと寄席を鑑賞する(9)

2018-04-29 21:00:00 | 日記
皆様、こんばんは。
事務局です。

29日の一宮市内は、朝から青空が広がっています。

気温はぐんぐん上がって25℃を越えていました。

14日午後、地域寄席「すぎと寄席」の鑑賞に訪れました。

前回の続きです。

炊亭あたり様の演目「井戸の茶碗」が続いています。

落語の途中、裏長屋に住んでいらっしゃる、千代田卜斉(ちよだぼくすい)のご紹介がありました。

この時、ご職業の中に、

「お昼は素読(すどく)の指南、夜は売卜(ばいぼく)して、糊口(ここう)を凌(し)ぐ生活を送っていた」

という部分がありました。

若い方は、

(1)素読とは?
(2)売卜とは?
(3)糊口を凌ぐとは?

になると思います。

先ずは(1)の「素読」です。

文章を読む際、意味の解釈を加えず、文字を声に出して読み上げることです。

文章を読む方法は、素読の他に、「音読」と「黙読」がありますね。

皆様、ご存じですよね。

音読(おんどく)は、声を出して文章を読むことです。

たまに、「音読しても意味がない」とおっしゃる方がいます。

寺西の過去の経験で、意味がない、とおっしゃる方は、教材に関係するお仕事に就いている方ばかりでした。

黙読(もくどく)は、声を出さないで文章を読むことです。

音読や黙読が、文章の意味を理解して読み上げるのに対して、素読は、ただ読むだけです。

江戸時代の寺子屋や藩校では、素読はふつうに行われていました。

加えて、明治時代の文豪や政治家など、歴史の偉人の皆様も、素読をおこなっていた記録が残っています。

(2)の「売卜」とは?

ご商売で占いをされる方のことです。

現在ですと、占いの舘あたりで、お客様に占いをされている方になるでしょうか?

(3)の「糊口を凌ぐ」とは?

やっと食べていけるような、貧しい生活を送る、という意味です。

「糊口」の糊(のり)は、粥(かゆ)のことです。

粥は、炊いた米や雑穀を水で煮た食べ物です。

ご飯などが水を含んで増量しますら、米や穀類を節約することができます。

糊で粥を表すのは、昔、ご飯粒を水で溶かして、柔らかく軟らかくした粥状のものを、紙などの接着剤として使っていたから、ではないかと思われます。

ちなみに寺西は、小学生の頃、粥状の糊を自分で作って、使ったことがあります。

※2018年4月30日に追記しました。

●高齢者の方より、粥より薄い、という意味で、糊という漢字を使う、というご指摘をいただきました。

糊と表現しますと、極貧生活になるそうです。

凌ぐは、「苦境を切り抜けて」と表せばよろしいでしょうか。

落語に戻ります。

途中、地震がありましたが、あたり様は、地震を落語の中に取り入れて、上手くネタにされていました。

今回は、ダンディーでアダルトな炊亭あたり様がトリを務めました。

何時もは、KOHARU亭兄弟様による、若くて活気がある、終わり方でしたが、今回は、巧みな言葉、余裕のある語りで、洒落た終わり方になりました。

短い時間でしたが、楽しい一時でした。

席亭様、落語を演じられた皆様、まりのきれいなおねいさん、お疲れ様でした。

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