こんにちは。
昨日は,お客さんから土地についての相談を受けました。その御方「以下,Aさんと言います」は,少しだけ霊感があり,子どもの頃から実家で起こる霊的な現象を体験されて来たようです。わたしは霊能者でもありませんから霊事についての相談だけ受けると云うことはありませんが,仕事を通じて霊的な話しはよく耳にすることがあります。今回の相談もそう云ったことでありました。そのAさんは,人より少し霊的な感受性が強く,現在,実家を離れ,結婚されて夫婦で暮らしているごく普通の生活をしている人です。
しかし,ここに来て,実家に戻って家を建て替え,介護施設で療養中の母親を面倒を見たいと云うことであったのです。事案の詳細を書く訳には行きませんが,介護が必要となった年老いた親を自分たちが実家に戻って一緒に暮らすと云う話しは,今の時代に良くある話です。わたしもお話しを伺うために2度ほど,その実家を訪問させていただきましたが,最初に伺った際,実家の前に自動車を止めて家の方を観て見るとなんとも寂しい感じがします。何か訳ありであることが直ぐに判りました。人が住まなくなった建物と云うのは,劣化現象が人が住んでいるよりもはやくなるのは,他の仕事でもなんども経験がありましたから承知してはいました。
ただ,外から建物の外観を見ても一箇所だけ光って観える場所があるのです。
ですが,若干ややこしい事に,その実家の土地と云うのが借地権付きであって,Aさんの親の名義ではないのです。つまり,土地は他の人の名義(大家さん)で建物だけがそのAさんの親の名義なのです。そこで,前から面識のある私にどうしたものかと相談に来られたと云う経緯であるのです。こう言った所謂,借地権付きの処理に纏わるケースが多くて,紛争になってしまうことも度々あるのが現状なのです。これから相続の事案が増えて行くとそう云った借地権の処分に対する問題も同時に多くなって行くことだろうと感じています。たとえば,空き家の問題であったり,買取請求権の行使であったり,建物を壊す原状回復の問題であったりです。
今回のケースは違いますが,お寺が大家さんになっている場合も多々あります。
Aさんは,実家の中に私を通し,いろいろと自分の気持ちと実家再興プランを私に説明をして行く中で,子どもの頃から体験して来た不思議なことも話し始めました。わたしからすると,家の前に自動車を止めたとき,既になにかある感を感じ取っていましたから,あらためて驚くこともありませんでした。ただ,やっぱりなと云う感想しかありませんでしたが,Aさんの話しに未だ全部話していないなと云う気持ちだけが残っておりました。つまり,母親を実家で介護したいと云うことが本心なのか?と云うことです。
先ほどの外から見ると光って観える場所は,家の中に入って確認すると実は,床の間のある部屋でした。2年前後も人が住んでいない家ですから,家の中はホコリも凄く,暗く冷たい感じがしていて,その暗く冷たい気が家全体を覆っていました。ですが,床の間のある部屋だけは別格なのでした。人の気配がするのです。つまり,その床の間のある部屋だけは,普通に誰か暮らしている気が漂っているのです。しかも,明るく,温かい気の感じを受けます。わたしは仕事で伺っているので,そのことを話したりすることはありませんでしたが,やはり,床の間と云うのは霊的にもちゃんと意味があり,別格だとあらためて思い知ることになりました。
日本家屋では,床の間は,家の中で特別で神聖な場所であります。
これから新築を計画されている方は,小さくても床の間をお祀り(造る)させて戴いた方が良いと思います。
本当は,まだまだ迷いと不安の渦中にあって,わたしにここでは止めた方が良いですよと背中を押して貰いたいのではないかと云う思いが私にはありました。これはあくまでも参考ですが,物事が上手く行く場合には,ある共通することがあるのです。それは,迷わないと云うことであります。迷いがあると不安心を芽生えさせ,現実的に不安になるような事を呼び寄せてしまうのです。過去に書いた想念と具現の記事を参考にして戴ければと思いますが,自分の想念がものごとを具現化「現実化」してしまうと云う訳です。
あらためて床の間の大切さを知ったお話でした。拝