『夜中徘徊。時計と反対回りで寝場所を探せず。畳で寝る。ゲージで寝ない。(犬日誌より)』
(きれいなおねえさんにみとれるわし)
飛騨高山は、日本酒好きにはたまらない町である。
古い町並みを歩くだけでも、実に気分がいいのだが、
この町には7軒の酒蔵があり、そのどれもが試飲できるようになっている。
1 原田酒造場
2 二木酒造
3 平瀬酒造店
4 平田酒造場
5 舩坂酒造店
6 老田酒造店
7 川尻酒造場
銘酒「山車」の文字が書かれた200円のおちょこを購入すると、10種類の日本酒を1杯ずついただける原田酒造場さん(おちょこ買いました、おとうさんが)
辛口の玉の井が人気の二木酒造さん。
辛口のてっぺん「鬼ころし」の老田酒造さん。
などなど、うまい酒をつくる酒造さんがこぞって試飲をさせてくださるというのだから、日本酒好き垂涎の聖地であります。
7つともめぐって、思いの丈、試飲してきたおとうさん。(運転手はわしじゃ)
途中、飛騨牛にぎり寿司であるとか、朝市の赤かぶであるとか、あれこれおつまみも手に入るわけで、楽しくないわけがない。
おまけに、おみやげを買いに寄った高山のラーメン館では、ラーメンも食べちゃったし、おとうさん、大満足である。
おみやげのほかに、飲んじゃったやつ。奥にいるのは老犬X。
試飲の間や、行列の店に並んでいるときなんかは、混んでいることもあって、待っているのにもバギーが迷惑になり、若干困った。
そんな中を、観光客を乗せた人力車が人の波を押し分けて通ったりするので、子連れ(犬連れ)のみなさんには、やや、観光しづらいところもあるかもしれない。
試飲する方も大勢いるということは、その連れを待つ方も大勢いるということで、どこかに待合所があると、尚いいな、と思った。(稼働していないお店を使うとか)どこも盛況で、外国人が多かった。日本語の案内ではわからないので、本やスマホを確認しながら歩く方もいて、ますます、休みどころがあれば最高のおもてなしになるのに!と、市役所に駆け込みたい気持ちを抑えた。
しかし、戦争もあったってのに、よくこれだけの建物が町ごと残ったものだ。まったく、古い建物というのは財産ですな。
お待ちかねのディナー。
「おれこの、おにく、まだ?」
この日ももちろん、飛騨牛をいただきました。
食後のワークアウトにはげむおふたり。
高山わんわんパラダイスでは、本館ではなく、コテージに宿泊した。
ツインルームが2つ、和室がひとつ、リビングがひとつ。
いま(2018年9月現在)ではリニューアルしたのか、コテージには、薪ストーブがある部屋もあるんですね。(いいなー)
温泉は露天が3つ(洗い場は中にある)、初日は入浴中に雷雨が来て、しかも雨が激しくなったので、すぐに上がった。
内湯はひとつで、わんこ専用温泉と一体型となっている。
ちょっと変わった構造で、訪れたのが夏場だったからよかったけれども、冬は少し、寒いかもしれない。
2泊目は、忘れちゃったけれど、すべての露天を制覇したような気がする。(岩・檜・石)
兎にも角にも、スタッフの方たちが最高で、にこにこやさしく、親切な人ばかりだった。
建物も居心地よく、見晴らしよく、なぜか食堂では、ずっとこの場所にいたいとさえ思うほど、リラックスしていたのだった。
高山ってのはほんとにいいところだな。
こんちゃんも楽しかったみたいだ。
ねんねのときには、ねごとを言ったり、夢でかけっこをしたり。
翌朝のオレコ、思い残すことのないように、川遊びに余念がない。
ドッグランにはいつも大きな子がいて、楽しそうに走り回っていた。
ふとめ具合では負けていないのに、せっかく500坪もあるドッグランには、怖くて一度も行けなかった。
仲良く遊べばいいのになあ、という気持ちもあったが、川があるからどのみち行かなかっただろう、と思い直す。
この方は、朝んぽのあと、二度寝に余念がなかった(気絶か)。
飛騨牛を食べた夢でもみてるのか、ふにゃふにゃ、舌なめずり。
実にしあわせそうであった。
といっても、もう、帰るんですけどね。
(またかよつづく)