現在のISU(国際スケート連盟)採点方式は、ジャンプ、スピンなど技術を評価する「要素点」と、スケーティングの質や表現などを評価する「5コンポーネンツ」の2部に分かれている。
その5コンポーネンツの一つに、Choreography/Composition(振付、構成)という部門がある。
ジャッジは振付のどこを見ているのか>
目的意識(アイディア、概念、ビジョン、ムードなど):プログラム全体に、意図的な流れとデザインがあるかどうか。
全体のバランス:プログラムを通してどの部分も同じくらい重要であり、全体的に偏りがないかどうか。
統合性:全ての動きに意図的なつながりがあるか。全てのステップ、エレメンツが音楽に合っているか。
空間の使い方:360度どこから見ても、表現したいものが伝わるように構成されているかどうか。
パターンと氷の使い方:動きのフレージング(区切り方)が興味深く、描くパターン、進行方向などに意味と多様性が備わっているかどうか。
フレージングとフォーム:動きのそれぞれの部分が、音楽のフレージングとよく合っているかどうか。
テーマ、動き、デザインなどの独創性:音楽とその根底にあるイメージなどを元に制作された構成を、個々がどれほど自分のものとして独創的に解釈できているか。
http://webronza.asahi.com/national/articles/2016062700009.html
羽生選手からよく聞く言葉に
飛ぶぞ飛ぶぞというジャンプは飛びたくない。
360度どの方向から見ても美しくなければならない。
ジャンプもスピンもステップも全部が同じクオリティでなければならない。
動きが音楽に合っていないと気が済まない。
流れが途切れないようにしたい。
…この羽生選手のことば通りの評価内容に驚かされる。
得点の取得に関しても羽生選手は、よく計算している。
新ロミジュリの場合だが
(オーサーが)4Sの成功率が低いので、4T2本にしたらどうかと提案したところ
羽生は頑として引かず4Sを入れることにこだわった、という逸話がある。
何故か。パトリックに勝つためには後半に得点の高いコンビネーションジャンプを
3本飛ぶことに意義がある。
前半に4T2本飛んでしまうと後半コンビネーションジャンプを2本しか飛ぶことが出来ない。故に演技構成点でパトリックには及ばないのだ。
種類の違う4回転ジャンプを飛ぶことで、後半に得点の高いコンビネーションジャンプを
3本飛ぶことが出来る。後半の得点は1,1倍になる。
そうすることでパトリックに差をつけることが出来る。
2013年のGPFでパトリックに勝ったのは、それが要因だった。
シーズン途中でバラ1の構成を変更したのも
勝ちに行く男、羽生選手の意志がみえてくる。
来季もまた羽生選手の頭脳をフル回転した
胸のすくような新プロが観たいものだ。
その5コンポーネンツの一つに、Choreography/Composition(振付、構成)という部門がある。
ジャッジは振付のどこを見ているのか>
目的意識(アイディア、概念、ビジョン、ムードなど):プログラム全体に、意図的な流れとデザインがあるかどうか。
全体のバランス:プログラムを通してどの部分も同じくらい重要であり、全体的に偏りがないかどうか。
統合性:全ての動きに意図的なつながりがあるか。全てのステップ、エレメンツが音楽に合っているか。
空間の使い方:360度どこから見ても、表現したいものが伝わるように構成されているかどうか。
パターンと氷の使い方:動きのフレージング(区切り方)が興味深く、描くパターン、進行方向などに意味と多様性が備わっているかどうか。
フレージングとフォーム:動きのそれぞれの部分が、音楽のフレージングとよく合っているかどうか。
テーマ、動き、デザインなどの独創性:音楽とその根底にあるイメージなどを元に制作された構成を、個々がどれほど自分のものとして独創的に解釈できているか。
http://webronza.asahi.com/national/articles/2016062700009.html
羽生選手からよく聞く言葉に
飛ぶぞ飛ぶぞというジャンプは飛びたくない。
360度どの方向から見ても美しくなければならない。
ジャンプもスピンもステップも全部が同じクオリティでなければならない。
動きが音楽に合っていないと気が済まない。
流れが途切れないようにしたい。
…この羽生選手のことば通りの評価内容に驚かされる。
得点の取得に関しても羽生選手は、よく計算している。
新ロミジュリの場合だが
(オーサーが)4Sの成功率が低いので、4T2本にしたらどうかと提案したところ
羽生は頑として引かず4Sを入れることにこだわった、という逸話がある。
何故か。パトリックに勝つためには後半に得点の高いコンビネーションジャンプを
3本飛ぶことに意義がある。
前半に4T2本飛んでしまうと後半コンビネーションジャンプを2本しか飛ぶことが出来ない。故に演技構成点でパトリックには及ばないのだ。
種類の違う4回転ジャンプを飛ぶことで、後半に得点の高いコンビネーションジャンプを
3本飛ぶことが出来る。後半の得点は1,1倍になる。
そうすることでパトリックに差をつけることが出来る。
2013年のGPFでパトリックに勝ったのは、それが要因だった。
シーズン途中でバラ1の構成を変更したのも
勝ちに行く男、羽生選手の意志がみえてくる。
来季もまた羽生選手の頭脳をフル回転した
胸のすくような新プロが観たいものだ。