郷の字を嫉む下層民。
女(糸)と男(郎)で郷の字が成り立つ。男女の紡ぐ故郷は、子どもたちの帰る場所だ。
故意かミスかは分からないけど、中学で仲良しだった瞳ちゃんは、大人に為っても私の郷の字を書き間違えていた。糸へんを幻のへんに書かれ、ちょっと笑った。
中国語読みがシャンなので香りと同じ音のせいか、下層民には羨ましい音らしい。
特に狭い香港に住む下層民にはよだれものらしい。
今もそれは続いているとか…
私は風邪をひきやすく、鼻炎もしょっちゅうかかるので、香りにどちらかといえば敏感ではない。
詰まった鼻で特に匂いを気にすることはなく、日本人のような潔癖症ではない。
それに、台湾華僑の父親の日本名でしかない姓は親から貰っただけで、自分で付けたわけではない。