矢作川堤防を走りながら、かなり遠くの方に、季節外れの案山子を見つけた。案山子は、秋の取り入れ時期に田圃に立つものと思っていたが、この暑い夏にも、案山子を必要とする作物があるらしい。海岸線からの帰り、田圃道を走って帰った。その途中に、先程遠目に見た案山子が立っていた。スイカの番人をしているようだ。「暑いのにご苦労さん」の気持ちをこめてパチリパチリと遣っていたら、畑の持主のおばあさんが後ろから声を掛けてきた。「もう少し下のスイカ畑で、カラスに36個全部食べられた。1個味をしめると、その後で、網を掛けようが、案山子を立てようが手遅れだね。この畑は、スイカが大きくなる前から、案山子を1本立てた。更に2本作って追加するよ」と、忌々しそうに話してくれた。ジジが写真を撮らせてもらったお礼に、案山子の出来を褒めたら、おばあさんは、嬉しそうに「私がつくっただがね」と「私」の所を強調して笑顔になった。
走行データ D:25.26 T:1.29.52 A:16.8 M:33.4 O:25575
走行データ D:25.26 T:1.29.52 A:16.8 M:33.4 O:25575