立ち枯れた松の木が切倒されてから1年近くになるだろうか。横たわっていた大木の幹がどこかへ運ばれ、今では切り株だけが残っている。毎日、その横を走っているが、ツタが巻き、色褪せてくると、いつの間にか、切り株のある事さえ忘れて通り過ぎるようになった。夏というのに、こんなに曇天が続くと、遠景よりも身近なものに目が行くようになる。という訳で、今朝、あの切り株を思い出した。切倒された時、年輪を数えて100近くまでカウントしたあの切り株も、日時経過の攻撃に耐えきれず、キノコが生え、松の皮が剥げ落ちて来た。地中から這い出した蝉の幼虫も、高い木だと思って登り出したのだろうが、切り株だったことに気付き、その先端で脱皮してあった。こうして切り株全てが土に帰るまで、見届けてやりたいが、さて、どうなるでしょう。
走行データ D:27.21 T:1.15.42 A:21.6 M:36.2 O:3459.22




走行データ D:27.21 T:1.15.42 A:21.6 M:36.2 O:3459.22



