「あの頃へ」 玉置浩二
雪が降る
閉ざされた君の心に
降り積もる悲しみは
今も止まない
夢を見る
過ぎ去る日々を瞳に映し
細く残るともし火を
頼りなく
燃やしながら
君が信じたその恋は
あまりに脆く
あまりに儚く
風のよに
消え去った
君の涙を
拭うことも出来ないで
僕はただ
静かにそっと
見守るだけ
幼い頃の
懐かしい あの頃へ
懐かしい あの空へ
君をいつか
連れて行けたなら
強く燃え立つ炎となって
君の心
燃やし続ける
懐かしい あの頃へ
美しい あの頃へ
君をいつか
連れて行きたい
流した涙の数ほど
人は強くなる
優しくなれる
風香・・
「古都」 作詩 作曲 歌 石井竜也、二胡 チェンミン
古き都の街に
しっとりと舞う
木の葉の蝶
黒い町屋の屋根に戯れて
雨のよに
石畳に零れゆく
見惚れる私に触れる肩
”すみません・・”と
振り向きざまに
ひとみが合った
知らないひとみに
懐かしさがよぎる
いにしえの
遥か昔に
見つめたひとみ
いいえ・・
きっと気のせい
あなたも
そう感じていたのか
ゆっくりと
そのひとみに笑みを浮かべ
会釈して別れた
そのあとにくる
清々しさ
どうかあなたが
しあわせでありますように
いにしえの
私に逢える
古都の街
追伸・・
心に沁みる
この一曲
いつか
舞台で歌いたい
風香・・
「ふきのとう／プラットホーム」
夕陽に染まる
プラットホーム
懐かしい
あの頃がよぎる
離れて暮らすふたりの
せつない心
いつも見守ってくれた
黄昏どき
発車時刻ぎりぎりまで
手をにぎりしめ
見つめあってたふたりを
一緒になっても
離れ離れが多いけど
あなたと暮らしていける
今は幸せ
お義姉さんを見送り
ひさしぶりに
手をつないで歩く
よろこび
なみだ
ひとつに染めて
「プラットホーム」
そこには
たくさんのドラマがあります
風香・・
「アルハンブラの思い出」
「泣いてもいいんだよ」
そう言ってくれる人
あなたも
同じくらい泣いてるのに
春のひだまりのような
あたたかな心
あなたの爪弾くギターは
不安な想いに射す光
眠れない夜は
そっと寄り添い
濡れた瞼を
閉ざしてくれる
導かれた世界で
微笑んでいる私
不安な想いは
遠い星の彼方
あなたは
澄んだそらの下
美しい曲を奏でる
私の好きな
「アルハンブラの思い出」
この優しさは真実
日々が育んだ
無償の愛
たとえ
離れ離れになる日が訪れても
ふたり刻んだ月日は
互いの胸の中
永遠の思い出
あなたが奏でてくれた
「アルハンブラの思い出」
大切な 大切な
私の思い出
風香・・
「AVE MARIA」
八代美ちゃん
あなたに語りかけるのは
高校の時以来かな・・
おさげ髪の似合う
英語が得意な可愛い子
それが あなたの印象だったよ
静かで 穏やかで 優しくて
私の冗談を
笑ってくれてたっけ
まだ若いあなたが
三人の子供さんを残して
今日 天国へ旅立ったなんて
信じられなくて・・
不思議だね
卒業以来
ずっと会ってもいないのに
あなたの
築いてきた人生のすべてが
走馬灯のように
心を駆け巡る
まるで
いつも傍にいてくれてたみたいに
とても身近に感じるの
痛みから解かれて
昇ってゆく階段は
これまでの
あなたの人生の鏡
辿るように
一歩ずつ 一歩ずつ
過去に戻り
素晴らしい人生の欠片を
拾い集め
胸に抱きしめる
そして
幼子になったあなたは
光となって
神様のもとへ旅立つの
八代美ちゃん
人生の旅路を
本当に本当にお疲れ様でした
安らかな眠りに就けますよう
心よりお祈りしています
八代美さんのご冥福を
心よりお祈り申し上げます。
風香・・
