Flower Street

疲れて帰る夜道　

フラフラになって　足元もおぼつかない

こんなになるまで頑張っても

きっと　何にも報われやしない

あぁ　目の前がぼやけていく

気が遠くなる

もう　駄目だ・・


僕はどうなってしまったの？


意識が戻り　気がついた場所は

沢山の花に囲まれた

まるで　別世界

アコーディオンの軽快な音楽が流れ

あちらこちらで笑い声

ハムの焼ける匂いと

バームクーヘンの甘い香り

甲高い声のおばさんが

うぐいすを肩に乗せて歌ってる

陽気な人達

暖かな街並み

日はすっかり沈んで星空なのに

やけに明るい人や街

ずっと　ここにいられたら・・


珍しい花売りの馬車が　

目の前を過ぎたかと思うと

いつの間にか

僕の周りに　沢山の花がぐんぐん咲き始め

驚いた僕は　また　気を失った・・


目覚めた朝は　ベッドの中

どうやって帰ったのかも

さっぱり覚えていないけど

でも

ベッドの周りに

沢山の花が落ちていて

幸せな気分になれたんだ・・






日々、疲れているあなたへ・・
そして、花や植物を心から愛しているあなたへ

愛でる心は、愛される心
いつも、あなたが幸せでありますように・・



　　　風香・・