日照り続きに泣く民の
雨乞いの舞い
ひとたび その魂に触れれば
月は隠れ 闇が生まれる
轟く雷鳴
風は吹き荒れ
砕け散る雨
人々は
豊作を祈り
龍の頭(かぶり)を振る
そこにあるのは 人の抜け殻
最早 操られるかの如く
荒々しく
地を這い 天を舞う
ギラギラと血走った目は
まさに 龍の宿り
空恐ろしい頭(こうべ)をもたげ
口から放つ赤い火で
災いを断つ
けたたましく唸る ドラとラッパ
荒れ狂う龍
月は闇に葬られたまま
三日三晩
滝の如く 雨は降り続く
人々は
恐る恐るも手を合わせ
龍を崇め 天を崇める
五穀豊作と
渾身の祈りを込めながら
中国から伝わった龍(じゃ)踊り
五穀豊作を祈願する為の
奉納の舞いが由来のようです。
人々を賑わせている踊りの陰に、
こうした歴史があることに感動を覚えつつ、
龍神の宿る、
龍踊りを堪能したい思います
長崎ランタンフェスティバル
風香・・