星がようやく消える頃
”ホロホロホロ”
と 鳥が鳴く
風が戯れ 葉がじゃれて
”ザワザワザワ”
と 森が鳴く
船の行き交う水面には
白波立って
海が鳴く
私は独り膝抱え
心の声で泣いてます
けれど
その声に色はなく
誰の耳にも届かない
風がさらっていったのか
時がさらっていったのか
どこかで泣いてるその声が
きっと私の声でしょう
懐かしい懐かしい
私の泣き声
母に抱かれて あやされて
赤子の私が泣いてます
母を見つめて泣いてます
声を出して泣いてます
とても元気に
とても幸せそうに
心はとても淋しがり屋
私の心も
あなたの心も
風香・・
思いだした・・
言葉を綴る前
指きりしたの
感じるままを
あふれ出る想いを
誰の言葉でもなく
私らしく
私の言葉で綴ってゆくこと
たんぽぽのように
すみれのように
風に吹かれて
雨に濡れて
おひさまを浴びて
にっこり微笑んで
生まれ出る言葉を
紡いでいきたい
触れていたい
そんな自分が好きだから
そして
生まれた言葉達に
そっと寄りかかるように
誰かが
止まり木にして
深呼吸してくださるのなら
嬉しいなって
幸せだなって
だから
心を込めて綴って行こうって
そう決めた
それが
あの日交わした
私と心と言葉との
大切な大切な
約束なの
言葉に対する愛情は変わらない
これからも ずっと・・
~~
休んでる間も
たくさんの方にお越しいただいて
本当に感謝しております
不器用な私ですが
これからも
よろしくお願いいたします
風香・・
鳥が鳥であるように
花が花であるように
私が私であることに
気付けなくなってどうするの?
空がそこにあるのも
海がそこにあるのも
風が風であることも
すべてに意味がある
思い出せ 「心」
思い出せ 「らしさ」
降りかかるすべてのことも
言葉の泉に変えてゆく
感じるすべてが
私の原動力
孤独であることも
愛することも
何ひとつ棄てるものは無し
あるべき姿を
あるがままに表現する
それが私
それが自分
明日に続く
この空のような
言葉の光る詩人になる
それこそが
私が私である為の
生き方なんだもの
私らしい詩人でいれるよう
日々、精進してまいります
風香・・
私の花は三分咲き
満開になるには
まだまだ遠い
雨に閉じ
風に散り
儚いままに朽ちてゆく
哀れ
色も染めずに
あなたの花は誰よりも
美しく咲いてるように見えるけど
あなたの目には
五分咲きと
そう映っていると知る
幼い頃はお互いに
元気な花を咲かせてた
季節が変わるそのたびに
咲きほころんでは散ってゆき
芽吹く蕾を待ち望む
なのに・・
なのに・・
純粋さがどんなにか
大きいものだとわかっていても
繕うことも世を渡る
大切なことと覚えてく
次第に花は咲かなくて
蕾のままでいいという
私の花も
あなたの花も
気づいた今日から・・
僅か混じりの純水を
少しずつ浴びてゆこう
蕾のままでと恐れずに
開いた私を見たいから
ほころぶ私を見たいから
あなたと一緒に見たいから
陽の光を燦々と受け
満開になった
あなたの花を
私の花を
忘れかけていた何か
思いだせたなら、今がその時。
風香・・
どうしてこんなにも
息が出来ないの?
右に左に大きく逸れて
自分の想いとは
裏腹の方向へと運ばれてゆく
もつれて ほどかれて
気づいたら
ポツンとひとり・・
でも
ホッと一息
雨に打たれて
雨に洗われて
雨に拭われて
ようやく
自分に戻れる
深呼吸は
いつだってスタート地点
ここからだよ ここから!
大きく息を吸って
自分らしい自分に帰ろう
雨が降ってます
心を洗い流してくれる雨も
こんな時は
お父ちゃんと一緒に
省吾ドライブに出掛けなくちゃ
風香・・