私の失言

2021-06-04 23:18:58 | 日記
ここ最近、ワイドショーでは
大坂なおみ選手の鬱の話題がもちきりでした。

「一緒かな・・・」

小さくつぶやく娘。

不安障害やヘッドフォンをしている理由などが自分と重なったようです。

「自分は鬱だと思っているの?」

なんて、思わず聞いてしまいました。

「わからん・・・」と言われ
またバカなことを聞いたものだと自分に呆れました。

一体自分の状況をどう捉えているのか、
これからどうするつもりなのか、
私の中で『知りたい』が先行し
深入りしては行けない線にふれてしまいました。


ワイドショーのコメンテーターが言います。

「早く元気になってほしいですね。」



「それ・・・1番言ってほしくない言葉。」
と、娘がまたポツリと言います。


「何で言ったらダメなの?」


「・・・」


「そうか、早く元気になってほしいって言われても、自分のタイミングがあるよね。


早く元気になってって言われても

自分のタイミングがあるから

人に早く早くと言われたらしんどい・・・

そういう事なんだろうとやっと読み取れました。


そう言えばこの話題、違う日にも話をしました。

インタビューを受けないという宣言をした日と、
実は鬱なんですと公表した日で、
手のひらを返すようにコメンテーターの言うことが変わったことに私が何気にコメントしました。

「弱者だってわかったら、急に手のひら返して言うこと変わったよなぁ」

そういうと
娘が私に怒りました。

「鬱の人が弱者なんて、そんな言い方やめて。間違ってる!
人間は誰だって強い意志を持って生きているんだから。」


私は、本当にバカかもしれないと
思いました。

娘が日々自分のことをどう捉えているのか。
自分は鬱ではないと一方では思いながら、もう一方では不登校は鬱なのかもしれないと自己分析していたんだと思います。

私は
大坂なおみと娘は切り離して物事を考えていました。

悩んでいる時は、似通った境遇の人と自分とを結びつけてしまうものです。

そんな娘の気持ちを考えず
ずけずけと心無い言葉を言っていたんです。


『人は誰も強い意志を持って生きている』

娘も強い意志を持って今を生きているんでしょう。





私はどんな意志を持って生きているんだろう。

過干渉をやめ心にぽっかり穴があいて
動けないでいる自分が見えてきます。