「ママはうろたえすぎや。」


親の心は砥石のようです。
夫に足が痛いから足を踏むか揉むかしてほしいと言われたので、
足を揉むついでに小声で昨日の話やオトの話をしました。
すると、昨日の私の取り乱し方に苦言を呈した夫の一言がコレでした。
本当に痛いところを突いてきます。
「でもさぁ、私が散々耳のことで苦しんで大変やったん知ってるやん。
私が、それでどんだけ不安になったかわかるやろ?」
「いや、それでもあれはあかん。
そんなん、大きい音聞いたら誰でも耳が暫くおかしくなるし。
暫くしたら治ってくるって普通わかるやろ。」
ムカつきました。
私も耳がおかしくなった時に、しばらく様子をみてたら治ると思ってたんです。
だけど、全然治らなくてそれで挙句に目が回って…
そのあと即入院&手術で…
あの時のあのしんどかった私の姿は夫の記憶から消え去ったのでしょうか。
足のふくらはぎをギューって思い切り体重をのせてやりました。
「ううッ…」ってうめいていましたが
なんどもギューって体重のせて仕返しです。
頑固な夫はギブアップしません。
そして、痛みをがまんしながら
「それでも、ママが不安になったらオトがもっと不安になるやろう。
会社の上司や先輩が『どうしよ!』なんて言ってたら後輩が心配になるようなもんや。
やばい時ほどドンと構えているふりをしなあかんねん。」
わかるけど…でも
まずは私の気持ちを受け止めた言葉が欲しかった…
だから
1番最後に脇の下をグーでゴリゴリしてやりました。
さすがに痛かったみたいで
「痛い 痛い 痛い!!!!」
と言っていました。
“してやったり”です。
仕返しはこれで止めました。
でも、夫の言うことはもっともな話でした。
自分でもわかっていて…
でも感情を抑えきれずにオトの前でうろたえていたんです。
オトの前で泣くのだけは絶対止めよう
それだけを守るのが精一杯でした。
いっぱい仕返しをした後しばらく布団に潜り込みながら、
『やばい時ほど、ドンと構える姿を見せる』という言葉を思い出していました。
わかっていたけど出来なかったと
素直に受け止めようと思いました。

そもそも、私は今日、昨日の進路相談をなんども思い出していました。
今までそういうことはタブーな話題だと
直視しないようにしていたからこそ、
急にまた頭の中を『進路』が支配してきています。
だから不登校や子育て関連のYouTubeで頭の中をいっぱいにしていました。
その中で心に響いた言葉があります。
「親は、自分の子が誰よりも早く結果がでるように 早く上手くなるように
早く問題解決するように子育てしている。
子どもたちのなかに早く答えをみつけようとしている。」
とおっしゃっている動画を見ました。
まさに、私だと思いました。
私は早く安心したいんです。
でも、私の娘は『ゆっくり』この先を歩もうとしているのかもしれません。
ゆっくり 自分が動きたいと思うタイミングを自問自答してるのかもしれません。
しばらくしたら、また塚地先生からコンタクトがあるはずです。
それまでしばらくは口をチャックする忍耐を持たなければ。

親の心は砥石のようです。
心をすり減らして 磨いているのは
オトであったり私自身であったりです。
摩擦が無ければ
輝かないと思う
今のしんどさは
未来の輝きに繋がっているはず。
今日は自分をそう励まして寝ます。