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2月11日松下幸之助一日一話 (松下幸之助.COM )
国を愛する
わが国は戦後、相当立派な成長発展を遂げてきましたが、不思議に愛国心という言葉がお互いの口から出ません。ときたま出ても、あまり歓迎されない状態です。愛国心というものは、国を愛するあまりに他の国と戦いをすることになるという人もあります。しかし決してそうではないと思います。国を愛すれば愛するほど、隣人と仲よくしていこう、友好を結んでいこう、ということになるだろうと思うのです。お互いが自分を愛するように国を愛し、隣人を愛す、そうすることによってそこに自分の幸せも築かれていくと思うのです。そのような姿をお互いに盛りあげていくことが、国民としての大きな使命ではないでしょうか。
【コラム】筆洗
2014年2月10日 東京新聞TOKYOWeb
▼米大リーグ・ドジャースのかつての名将、トミー・ラソーダさんは「過去」を忘れない人だった。マイナーの試合。若きラソーダ投手は相対したベテラン外野手の頭目がけて投じた
▼何とかよけたが、二球目も三球目も同じような球。怒った打者と乱闘になった。ゲーム後、この打者がラソーダさんに聞いたという。「オレなにか、悪いことをしたか」。「だってあの時、サインしてくれなかったじゃないか」
▼少年の時、サインを求めたが、冷たくあしらわれた。少年は忘れまいと誓った。東京都知事選で細川護熙元首相が敗北した。脱原発層はラソーダさんだったのかもしれぬ
▼脱原発を訴えた細川さんとそれを支援した小泉純一郎元首相の二人とも一時期、高い支持を集めた大物である。勝てる可能性があった候補といえたが、脱原発層にもやはり細川さんへの投票をためらう人がいたのではないか
▼二人とも、考えを変えたという。それでもともに原発を推進してきた人である。別の「過去」もある。細川さんはかつてカネの問題で政権を投げ出した。小泉さんの構造改革は格差社会につながった。弱い者を助けてくれなかったという苦い記憶が残っている
▼二人のことが違う世界の人にしか見えなかったか。「だって、あの時に原発を止めてくれなかったじゃないか」。投票結果から、そんな声が聞こえた気がする。
☆ 今日は建国記念日 祭日です。今日も寒いですが、皆様にとって良い一日で有りますように ☆
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