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2月14日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM )
顔も商品
私はいままであまり容貌に注意せず、ゾンザイな点が多かった。ところがたまたま銀座のある有名な理髪店に行ったところ、そこのお店の人から次のように言われたことがあった。
「あなたは自分で自分の顔を粗末にしているが、これは商品を汚くしているのと同じだ。会社を代表するあなたがこんなことでは、会社の商品も売れません。散髪のためだけでも、東京に出てくるというような心がけでなければ、とても大を成さない」 まことにもっとも千万で、至言なる哉と大いに感心し、それ以来、多少容貌に意を用いるようにもなった。私はその人から貴重な当世哲学を教えられたのである。
【コラム】筆洗
2014年2月13日 東京新聞TOKYOWeb
▼鳥たちの眼に、ヒトはどう映っているのだろう。翼もないのに、まるで本能に突き動かされるかのように、空高く飛ぼうとする。飛ぶだけでなく、ツバメのごとく、宙で舞うことまでしてのける。妙と言えば妙な生き物だ
▼陸上の棒高跳びで三十五回も世界記録を打ち立てて「鳥人」と呼ばれた選手がいたが、十五歳と十八歳の日本の少年も、この称号がふさわしかろう。ソチ五輪のスノーボード男子ハーフパイプで、平野歩夢選手と平岡卓選手が銀、銅のメダルを得た
▼パイプから本当に羽ばたくように飛び立って、華麗に舞う。特に平野選手の跳躍ぶりは、米スポーツ誌が「彼は空中で文庫本が熟読できるかのよう」と評したほどだ。失敗し「墜落」してもくじけぬ心の持ち主だから、表彰台まで飛んでいけたのだろう
▼それにしても人類は、なぜかくも飛びたがるのか。ある少女はこう言っていた。「もっと飛びたい、もっと飛んだら、どんな風になるんだろうという好奇心からです」
▼この言葉の主、高梨沙羅選手は五輪のジャンプ女子で初代女王の座を狙ったが、四位に終わり「(五輪は)やはりどこか違うところがある」と涙を流した
▼それでも、五輪の空を飛ばなければ、見えなかったものが見えたはずだ。飛ぶのは楽しい、次はどんな世界が広がるか。十七歳の鳥人はまたきっと、のびのび空を舞ってくれるだろう。
☆ 今朝は、雪が降っています。寒いですが、皆様にとって良い一日で有りますように ☆
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