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3月24日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
協調性を持つ
みなさんが、それぞれの会社の社員である以上は、多数の同僚と相談して仕事をしなければならないということになりますから、人の立場を重んじない、いわゆる協調性の少ない人は困ると思うのです。
自分はこう思うが、あの人はああ思うのだな、それも一つの考え方だろうな、というように人の言に耳を傾ける、というところに協調性が成り立つのです。もちろん、自己というものを卑屈にして協調せよというのではありません。けれども自己にとらわれた主張は協調性を欠きます。この点は、どのような立場にいようと考えなければならない、非常に大事な問題ではないかと思います。
【コラム】筆洗
2014年3月23日東京新聞TOKYOWeb
▼この仕事をしていると不思議な人に出会うことがある。最近で最も驚いたのはイヌの心が分かるという人だった
▼アネラさんとおっしゃるハワイ在住の日本人。『犬の気持ち、通訳します。』(東邦出版)という体験記を最近書いた。現地のペット保護所に勤務しているうちにイヌが何を伝えたがっているのか理解できるようになったという。飼い主に、伝えてやれば同じ生ある存在と意識する。イヌを大切にする。そのために「通訳」しているそうだ
▼いささか神秘的だが、イヌを飼っていれば、「おなかがすいた」「散歩へ行こうよ」程度の気持ちは自然に理解できるようになる。アネラさんはより繊細な「耳」を持っているということだろう
▼幇間(ほうかん)。たいこ持ち。酒席で客をよいしょするだけの仕事と考える人もいるだろうが、大変な芸である。客の機嫌を取って座を持たせる。「バカをメッキした利口者」にしかできぬ
▼幇間芸の最高の技術は、「人の話を聞くこと」という。古今亭志ん朝さんが幇間の名人から教わった話として語っていた。適切な相づちと質問で客に話し続けさせ、いい気分にする
▼世の中、自分の意見を述べることは大切だが、聞いてやらねば、相手も聞かない。対立を招くばかりである。「そんなに怒らないでくれよ」。筆者の飼う駄犬はアネラさんにそう伝言したそうである。一応、承っておく。
☆ 今日も皆様にとって良い一日で有りますように ☆