

*今回は、2011年に別んトコで書いていたブログに加筆・修正したモノをお送りします。
10月も終盤になりますと。ハンズだのロフトなどで手帳フェアが開催されます。
時期的にハロウィングッズの販売もひと段落つくわけですから、まことに好機なのでしょう。
僕は手帳が大好きです。
ガキの頃は、母親にねり『スパイ手帳』なるものを買って貰いました。
米国の人気テレビドラマ『スパイ大作戦』に端を発したスパイブームは、ガキの心もわしづかみにしたものであります。
消えるペンとかスパイバッジとか、意味の全く無い代物ばかりだったと記憶しております。
『仮面ライダー手帳』なんてぇのもあった記憶が。
そんなガキが20歳を迎えるころ、世はバブル景気を迎えておりました。
この時期に大ヒットしたのが『システム手帳』であります。
様々なリフィルを駆使し、オリジナルの手帳をつくろう!という感じで、皆さんこぞって購入したものです。
厚ければ厚いほど偉い、という不文律があったのか、皆さんビックマック位の厚さにしておりました。
まことに使いづらかった事でありましょう。
この『システム手帳』と時を同じくして登場したのが『電子手帳』です。
手書きのアナログに対し、液晶の文字盤をタッチしたり、小さなキーボードをタイピングするデジタル的格好良さが受けました。
勿論、このテの機能は現在ではスマホや携帯電話が担っておりますが、僕の場合は根っからのアナログ人間のせいか、俯瞰してスケジュールが見れないと駄目。
いちいちスクロールするのが面倒なのです。
そんな私が18年間使い続けている手帳は『能率手帳』。
『能率手帳』といっても種類はたくさんあります。
『NOLTY エクセル8』。
これが僕の相棒です。
もっともポピュラーと思われる、長財布程度のサイズは手にもなじみやすく、月間と週間の二種類が用意されていて便利この上無い。
この手帳一冊で1億、2億の仕事をしたものです。
手帳の世界には、単純に手帳を販売するほかに、『手帳で人生が変わる!』的な書籍を売らんかな、の括りがあります。
何だかよく分からない業界でトップセールスになっただの、世界で一番百科事典を売り上げただの、といった人々がこのテの書籍を執筆しております。
まぁ、手帳で人生が変わったら人間苦労はしないわけで、書いてある内容は一様に怪しさが漂います。
マルチ臭も濃厚に臭います。
僕は僕の人生を十分楽しんでおりますし、ソコソコ満足もしております。
50近くを迎えて今更、『成功』の二文字に惑わされる程愚か者でもありません。
ネットワークを大切にされているビジネスに携わるみなさんには、どうか僕を放っておいて頂きたい。
人生にホームランは無い。ヒットとバントで点を稼ぐしかない。
僕は今、そう思っています。
『ポケットにはいつも手帳と鉛筆』マーシャル・フィールド(米国の実業家・1834~1906)

手帳の巻。
詐欺の巻。
詐欺の巻、ふたたび。
詐欺の巻、みたび。
自由人の巻。