荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

羨望の巻、よたび。

2016年11月11日 | 日毎ニュースに正義の理想を




米国大統領選はドナルド・トランプ氏に軍配が上がりました。

この結果を受け、ニッポンの経済は一体どうなるのか?

まぁ、そんな事は経済学者でも正解を出せないでしょう。

それにしても、トランプ氏が大統領になった場合、米国内でも決して経済的に有利にはならない、と聞きます。

それなのにトランプ氏を選ぶ・・・。

おそらく米国民は、トランプ氏には経済効果よりも『強い米国』『世界の番長』といった【力=正義】という図式を求めているのではないか、と考えます。



英国のEU離脱も同様でした。

EU離脱によって、英国が経済的に好転する可能性は低い、とも聞いております。

それなのにEU離脱を選ぶ・・・。

そこにあるのは『移民の排除』や『誇り高き英国の台頭』といったイデオロギーです。



米国も英国も、『カネ欲し~!カネ欲し~!』とギャーギャー喚く、極東アジアの一国とは違うのでしょう。



ひとつ気に食わない点があります。

今回の様な世界的構造変化があると、必ずニッポンはそれに引きずられて、大騒ぎとなります。

英国EU離脱もチャイナショックもギリシャショックもそうでした。

それが逆だったら・・・。

例えば、ニッポンの総裁選があったとしましょう。

その場合、世界各国にどれ程の影響を与えるでしょうか。

各国のみなさん、『あ?アジアの一国がど~なろ~と、な~んにもカンケーね~よ』ってなもんです。

バブル崩壊時もそうだったじゃないですか。

各国は痛くも痒くもない・・・・。



羨ましいんです。

悔しいんです。

ニッポンはいつも小突き回されるだけ。

一方で、な~んにも影響を与える事が出来ない。

な~にがGDP世界3位だよ。



唯一のイデオロギーが【カネ】なんて・・・。

ホント、情けない。



せめて和服でも着よう。



『利害損得のみに執着する日本人の封建思想をたたき直して、正邪善悪に基づいて行動する人間をつくることが、民主主義の目的であり、教育者の使命である』尾崎行雄(ニッポンの政治家1858~1954)

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