荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

絵本の巻。

2016年11月10日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を




*今回は、2012年に別んトコで書いていたブログに加筆・修正したモノをお送りします。



そこそこ読書をする僕ですが、ルーツはガキの頃の“絵本好き”でありましょう。

ホント、たくさんの絵本を買い与えて貰ったものです。

その頃から数十年、近年、老化に伴い【昔】に思いを馳せる事が多くなりました。

その中には

『あぁ、あの絵本のタイトルは何だっけ?』

という疑問があるんですな。



ひとつは、女の子が主人公で、言葉を喋るイヌ7~8匹と一緒に仲良く暮らしながら、様々な事件に遭遇する、といった内容。

単発物ではなくシリーズ物でした。

んで、ネットにて『女の子・イヌ・絵本』と打ち込んで検索しまくったところ・・・ビンゴです。

【カロリーヌとおともだち】


なんと当時の表紙迄、ネット上にあるではありませんか。

僕の絵本ライフ卒業後も、しばらくシリーズは続いていた様です。

お友だちはイヌだけでなく、ネコとかこぐまとかも居たんですね。

いやぁ『やはり良いモノはタイムレスなんだなぁ』としみじみ。

みんなでスキー場に行った迄は良かったのですが、一匹だけいなくなってしまい、みんなでそいつを探しているシーンを強烈に覚えています。

ちなみにそいつは遭難した訳でもなく、助けて貰った暖かいおうちでスープなんぞを飲んでいる・・・。

呑気なヤツだなぁ、と思ったもんです。




次に調べてみようと思ったのが【かぎおばさん】。

鍵っ子の男の子が主人公なのですが、彼は鍵を紛失してしまい、寒空の中途方に暮れます。

そんな時に登場するのが、無数の鍵の束を持つおばさん。

おばさんは束の中から一本の鍵を取り出しますと、なんなく彼の家の鍵を開錠し、彼の為にポークソテーをこしらえてくれる、といった内容。

タイトルも何となく覚えておりますし、内容もかなり把握しているので【カロリーヌ~】を読んでいた時期よりは後年なのでしょう。

こちらは簡単に判明。

【ふしぎなかぎばあさん】


【おばさん】ではなく【ばあさん】だったのですね。

当時【ポークソテー】という食いものを知らなかったので、母親に食わせてくれと頼んだのを覚えています。

シリーズはその後も【かぎばあさんは名探偵】【かぎばあさんがさらわれた】【かぎばあさん、犯人はぼくなの】などなどミス・マープルの如く、ミステリシリーズになっている様であります。

この敏腕鍵師の老女は、どうやら人間ではないそう。

ファンタジーだなぁ・・・。



それにしても、つくづく思いました。

『ネットは悪』という論調も分からないではありません。

しかしながら、記憶を呼び覚ます手助けをしてくれるツールに感謝、であります。



『過去の記憶がお前に喜びを与えるときにのみ、過去について考えよ』ジェーン・オースティン(英国の小説家・1775~1817)

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