久しぶりにアイツと会った。
あまりにも唐突で、つい声を掛けてしまった。
1年ぶり位だと思う。
姿はあまり変わっていなかった。
あまりにも懐かしくて、魔がさしてしまい、、一夜を共に過ごす。
朝になり、やっぱりアイツといるのが落ち着かなくなる。
自販機の前でお別れをしようとするが、やっぱり出来なかった。
アイツは、「いいやつ」ではあるけれど、好きにはなれない。
なのに会うと声を掛けてしまう。アイツが欲しい。共に過ごしたい。
私はワガママだ。
一緒にいれば、イヤだと思うくせに、離れると少しだけ寂しく思う。
もしもまた、アイツを見かける時があったら声を掛けるだろう。
その時まで暫くのお別れ。
ばいばい、二千円札。