こんにちは、
今日は、地元の聖マーティン祭でした。
紀元一世紀のローマ時代、ローマの兵士であった騎乗のマーティンが、路
上で寒さに震える物乞いに自分のマントを剣で半分に切って与えたという、
もはや伝説と呼ぶべき故事にちなんだキリスト教の祝日です。
当地デュッセルドルフでは、11月11日を中心にして各地域や学校毎にお祭
りが行われます。
お祭りといってもわいわい騒ぐのではなく、静かに静かに進行します。
私たちが住まう地域では、午後五時、低学年の子供たちが通う学校に集ま
って、そこから行列が始まります。
先頭は、馬に乗った聖マーティンです。
子供たちは自分で作ったランタン(提灯)を手にして行列の中ほどに位置
する楽隊の演奏に合わせて歌を歌いながら、窓際や玄関先にランタンを飾
った家々が連なる沿道を一時間ほど練り歩きます。
歌うのは、このお祭りに合わせた定番の曲が数曲あり、どの曲も韻を踏ん
でいてとても美しい曲ばかりです。
寒空に、楽隊の凛々しい太鼓と子供たちのソプラノが響き渡る様子は、毎
年ながら琴線に触れる光景です。
出発地点の学校に戻ると、物乞いにマントを切って与える様子を再現した
寸劇があり、その後はお菓子の入った袋をもらって家に帰ります。
そして、家に帰った子供たちにはさらなる楽しみが待っています。
窓際や玄関先にランタンを灯した家々を訪問して -ランタンが灯っている
のは「来てください」という目印なんです -歌を歌うと、お菓子がもらえ
るのです。
今年も、びっくりするくらい多くの子供たちがやってきて歌ってくれまし
た。そして、三男のお供で近所の家々に出かけて、お菓子をどっさりもら
ってきました。
このお祭りを過ぎると、街はクリスマス一色に染まります。
ではまた。
P.S.
聖マーティン祭の歌をYouTubeでみつけましたのでよろしかったらどうぞ。
"Ich geh mit meiner Laterne"「ランタンを灯して行く」という曲で、
ランタン行列のことを歌っています。韻を踏んだ歌詞の巧みさと「灯火が
消えて、ぼくは家に帰る」というお祭りの後のなんともいえない物悲しさ
も含んだ曲です。
【弊店のショップページからご覧になっている方には、システムの都合で
動画が表示されませんので
こちらからどうぞ】
こちらはちょっと変わっていておもしろいかも!
【弊店のショップページからご覧になっている方には、システムの都合で
動画が表示されませんので
こちらからどうぞ】