二子山 <岩稜と新緑>
コンパクトだが、ハードな岩稜縦走
坂本~股峠⇔東岳&バリエーションピーク~股峠<上級コース>西岳~
西峰~魚尾道峠~坂本へのラウンド
坂本からの登山道入口は狭い。
登山道からは、昨日縦走した両神山八丁尾根がくっきりと見えている。
小滝の流れと野鳥のさえずりを聞きながら、新緑に包まれて涸れ沢沿いに登る。
やがて、新緑の美しい林に囲まれるようになると 道は緩やかになり
各種の花が目を楽しませてくれる。
代表して、うつむいて慎ましく咲くチゴユリ♪
股峠手前に ニリンソウ群生地があり、前回は丁度見頃のピークであったが、
今回は、やっと咲き始めで画像でお見せするほど見事ではなかった。
東岳と西岳のコルに当たる股峠にたどり着く。
先ずは、東岳に登り メインピークの西岳を望むとしよう。
なかなか手ごわいへつりの登り。下の林が見えているので分かりずらいですが、
左下は、崖になっています。
ステップの取れる幅は LEKIの文字の幅だ。
1つ難所をこなしても 気の抜けない嫌らしいルートとなっている。
しかし、ひと登りで視界が開ける ↓
輝く新緑の森の中から、天に向かって屹立する岩峰:西岳!
痺れる眺めだ! 胸の高鳴りを感じる♪
両神山のノコギリ状の稜線も立体的な山肌も シャープに見えている!
千晴もカモシカも 大好きな西岳の眺めなのである。
ヤセ尾根を辿る。
イカリソウもわんさか咲いていた♪ フデリンドウもわんさか咲いていた♪
東岳山頂は、樹木に囲まれ展望は、イマイチである。
山頂標柱の反対側=崖側に寄って眺めれば ↓
辿ってきた岩稜と西岳
二子山の縦走路中、ほとんど見え続ける両神山
折角だから、バリエーションへ。。。。。。
バリエーションピークが見えてきた。
狭いけど、貸し切りのピークはいいね♪ 両神山とも対峙できるし、
秩父の新緑に輝く山々の稜線美も独り占めだ♪
展望を楽しみ、新緑の清々しい空気を胸いっぱいに吸ったら、股峠に戻ろう。
股峠にて、ふと視線を上にやれば 新緑のシャワーが降り注ぐ。
さて、いよいよ西岳のピークを目指す。
ルート選択は、いつもの通り=上級者コース<赤>だ!
↑ こんな看板を目にすると やはり緊張しますね。 でも、それが丁度よい。
オーバーハングの岩の下に 「命のお守り ヘルメット」のたて看!
さあ、行きますよーーーーーー!!
登れ~~~~!!
高~~~~~~い!!
高度感抜群!!
ヤッホーーーーーーー!!
気持ちいいな~~~~!
山ガールも登ってきましたよ♪
最近、流行りのミニスカートに可愛いタイツの山ガールではなく 硬派の!
ザイル捌きも たいしたものだ♪
ファイト~~ 一発!!
ロッククライミングのゲレンデとして有名であるが、
最近はフリークライミングの岩場として開拓が盛んである。
稜線に出て、岩尾根を西岳に向けて進む。
ヤセ尾根の岩岩の縦走路を遠望する。 滑落すれば、絶壁を谷底へ・・・・・・・。
西岳山頂手前の岩稜帯をアップで。
進んで行くやせた岩尾根。 画面中央が西岳のピーク。
辿ってきた上級コース方面を振り返り見る。
展望抜群の西岳山頂に辿り着く。
標高は、1165.6mと低山の部類だが その手強さは 一級品である。
深田100名山の信者ではないので、いい山は自分で見つけてお気に入りとする。
二子山西岳は、カモシカ・マイ100名山の1つである。
相変わらず、両神山の展望はそのままである。
魚尾道峠・西峰方面への縦走路が バックの西上州の山々よりも迫力の眺めだ。
この先もこんな岩稜歩きが続くと わくわくしてしまう。
西岳山頂から 西峰先の下降地点まで このような両側がスッパリ切れ落ちた岩稜が続く。
おや? 先行する登山者発見! <稜線中央に注目>
高度感ある岩稜帯だ! カモシカのお散歩に申し分なし。
さあ、行くぜ~~!
新緑が輝いてるね~~! 高度感タップリで 爽快だね♪
なかなか楽しい岩稜歩きである。
西岳山頂を振り返る。 迫力の岩稜縦走路であることが分かりますね。
少し進んだ所から 眺めるとこんな感じ。
アップで見ると 大キレットの長谷川ピークのナイフリッジを連想させる眺めだ。
西岳の左には、秩父の名峰、武甲山が見えていた。
進行方向の岩稜の先に白く見えているのは、叶山!
石灰岩採掘のため山頂が削られ、白いグラウンドのようで痛々しい。
さらに 西へ稜線を進む。
スリップしやすい岩場だ。
高度感もある。 慎重に行動すべきポイントである。
比較的標高の低い山なので、岩岩オンリーでなく至近距離で新緑を楽しめるのもいい。
昨日歩いた両神山八丁尾根コースも手に取るように見えている。
西上州の山々の展望と秩父の山々の輝く新緑♪
進行方向には、先ほど説明した叶山の姿が・・・・・・。どんな形の山頂だったのだろう?
スリルある岩稜歩きとこのような展望を楽しみつつ進むと 下降地点へ。
7~8mの岩垂壁を急下降する。
ここで、岩岩とはお別れ。 しばし、樹林を下るが、すぐにパッと展望の開けた尾根に出る。
正面に 両神山を眺めながら、
ローソク岩分岐から 魚尾道峠を目指し 志賀坂峠方面へ進む。
ゆっくり歩きたい快適な小道だ。
新緑の森の上に屹立する二子山! 左:西岳 右:東岳
二子山と称せられる山は、全国に18座あるという。(双子山もカウントするともっと多い。)
二子山というと 可愛らしい双耳峰が多いが ここの二子山はハードな岩稜の山である。
下山途中から、歩いたルートが全て見渡せるというのは 余韻に浸れていいものだ。
ゴールは近い。
高度を下げながら、
新緑のトンネルをくぐり、
新緑の森の中へと吸い込まれていく。
フィナーレは、荒々しい岩稜帯とは正反対の癒しのフレッシュグリーンに包まれる。
コンパクトながら、ハードで爽快な岩稜歩きと
西上州・奥秩父の山々の展望と輝く新緑とを同時に満喫できた山行であった。
これぞ、カモシカ・マイ100名山!
でもお天気も新緑も最高ですね♪
そのぞくぞく感が、いいんですよ~。コンパクトな山ですが、コース上は高度感ある岩尾根ですからね♪
見下ろす新緑も、林の中の新緑も輝いていました。
やはり、穂高やその同列に並ぶような岩稜の山は、小さくても登高意欲をそそられます。
一応、 カモシカなんで。。。