カモシカさんの山行記録・旅日記etc.

山は心のふるさと。登山(アルプス~低山まで)・ハイキング・小旅行の気ままな記録です。

南アルプス「白峰三山縦走」~北岳・間ノ岳・農鳥岳~<ダイジェスト版>

2012-08-08 | 山行記録

 

 南アルプス「白峰三山縦走」

                                             ダイジェスト版

 

 北岳~中白峰~間ノ岳~西農鳥岳~農鳥岳を縦走!

3,193m~3,055m~3,189m~3,051m~3,026mの5座を踏む

 

 

 富士山を除いては、自宅から最も近いアルプスの山=それは、北岳。

 いつでも行けるとの思いが、10年ぶりの北岳エリア縦走となる。

 日本で、2番目に標高の高い北岳を筆頭に 3,000mを越えるスカイラインは、

 爽快で 雄大な展望を存分に満喫させてくれる極上の縦走路なのである。

 

 

 爽やかな朝の空気を味わいながら、野呂川に沿って歩く。

 いつもの吊り橋を渡り、

 

 朝日に照らされた北岳を 大樺沢越に望むと心が弾む。

 

 大樺沢に沿って標高を上げ、二俣に至る。樹林を抜けると一気に視界が開け、

 北岳バットレスを仰ぎ見るようになる。

 八本歯のコルへの左俣には、雪渓も上部まで残っている。(復路に利用)

 

 グンナイフウロなどの花々が美しい草すべり右俣コースを小太郎尾根に向けて登る。

 

 小太郎分岐点へ飛び出す。いよいよ爽快な稜線歩きの始まりだ。

 鳳凰三山、八ヶ岳、甲斐駒、仙丈、中央アルプス、北アルプスなどの展望が一気に

 視界に入る! その展望を楽しみつつ、北岳への縦走路を進む。

 

 程なく、北岳肩の小屋にたどり着く。北岳は、もう目の前だ!

 

 日本で第2位の標高<3,193m>の北岳♪

 稜線に飛び出した時の展望に加えて、

 塩見岳や間ノ岳、農鳥岳。さらに、富士山の展望が加わった360度の大展望である!

 代表して、仙丈ヶ岳をバックにした1枚。

 

 明治学院大学ワンゲル部女子

 

 北岳のテツ&トモ<てつや君とトモミさん>

 

 思いはるかな 北岳の

 いこいの峰に つどいたる

 我らが友よ  高らかに

 いざや 歌わん  おーリードハイマー

 

 あの峰この谷 あのフェース

 若き血潮の  高なりに

 かたく握りし  ジッヘルの

 ザイルにたくす  おーリードハイマー

 

 吹雪に暮れる  日も過ぎて

 仰ぐ蒼さよ   我が心

 今ぞめざすは  バットレス

 鳴れよハーケン  おーリードハイマー

 

 北岳山頂から見下ろす縦走路。 赤い屋根は、北岳山荘。

 間ノ岳~農鳥岳へと3,000mのスカイラインである。間ノ岳の右が、塩見岳。

 

 北岳山荘のテン場から仰ぐ北岳。

 

  北岳にズームイン!

 

  2日目の朝も 爽やかでした!

 

  ご来光。 静かに山が目覚める。

 

  モルゲンロートに染まる北岳とその稜線。

 

 中白峰<3,055m>から振り返り見た北岳。 左は、甲斐駒ヶ岳。

 

 朝日に輝く間ノ岳山頂を目指して、稜線を進む。

 

 間ノ岳<3,189m>

 どっしりしていて ボリューム感があって、展望も趣があって北岳より好きな間ノ岳!

 間ノ岳山頂からの展望。↓

 

 富士山

 

 農鳥岳、西農鳥岳~蝙蝠岳・塩見岳~後方は荒川三山。最奥は笊ヶ岳の連稜。

 

 農鳥岳~西農鳥岳。 後方のニャンコ耳は、笊ヶ岳。

 

 荒川三山・赤石岳<後方>と蝙蝠岳~塩見岳の雄姿。

 

 仙丈ヶ岳。 後方は北アルプスずらり。その左には、中央アルプスがずらり。

 

 北岳と甲斐駒。 その後に、八ヶ岳。その右に、鳳凰三山ずらり。

 

 そして、富士山。

 

 間ノ岳をあとに、農鳥岳を目指して進む。

 中央の赤い屋根が、農鳥小屋。 この稜線と農鳥岳方面の眺めが実に美しい。

 

 農鳥小屋にたどり着く。

 

 小屋の名物=小屋主の深沢 糾さん。

 この方の評価は、プラスともマイナスとも二分するところだ。

 小屋の経営努力の観点では、私もひと言申し添えたい点はある。

 しかし、よく耳にする怒られたとか、怒鳴られたとかという批判は当たらないと思う。

 それは、山のマナー違反や安全軽視行動の登山者に対してのものである。

 今回も傍で聴いていたが、初心者や学生諸君へのアドバイスは、的確で親切である。

 都会の過剰接客の喋り方に慣れている方には、荒っぽい語調に聞こえてしまうのかも。

 

 鉄アレイの代わりに 石で毎日筋トレ!

 雲を見ながら、「今日は こんなふうに天気が変わっていくぞ。」と休憩中の登山者に告げる。

 

 話好きで 面白い気さくな方なんだけど 世間では誤解をされている点が多々ある 笑 

 頑なで、客にへつらうことは一切しないが、顧客満足度を評価される時代においては

 柔軟に対応する必要もあるのかもね。<変えてはならないことは、守り通さねばね>

 

 西農鳥岳<3,051m>

 

 西農鳥~農鳥岳にかけては、塩見・蝙蝠岳~荒川・赤石岳方面の眺めが圧巻である。

 数年前の塩見岳~蝙蝠岳への山行や 毎秋の荒川三山・赤石岳山行が想い出される。

 

 農鳥岳<3,026m>にて

 

 間ノ岳、北岳、八ヶ岳の眺め

 

 西農鳥岳方面の眺め

 

 塩見~荒川三山方面の眺め

 その他、富士山、鳳凰三山、超王アルプス、北アルプスなど360度の展望である。

 展望を満喫して奈良田へは、下りませんよ 笑

 稜線を逆に縦走して、北岳に戻りましょう! カモシカ流の組み立てである。

 終日3,000mのスカイラインからの展望を楽しもうじゃないか! 復路省略。

 北岳山荘を過ぎたら、急に雲が広がり始めた。

 

 八本歯のコルにて

 

 時折、日が射すものの 雪渓では下から上ってくるガスに突っ込んで行く。

 大樺沢まで出るとまた晴れた。13時間歩いた。長い長い1日であった。

 

 大好きな槍穂高(北アルプス)からだと 富士山が小さくしか見えないが、

 南アルプスの展望で優れているのが、終日、美しい富士山を比較的大きく見ながら

 歩けることである。 

 短期の縦走であったが、南アルプス屈指の縦走路である。

 稜線を彩る高山植物、絶頂からの大パノラマ、尾根路に遊ぶライチョウ、大樺沢の雪渓など

 多くの魅力に満ちていて充実していた。

 北岳を中心としたこのエリアの縦走は当然のことながら、北アルプス「槍穂の縦走」とは、

 趣の異なるものであった。

 日本アルプスは、それだけ魅力の峰々が連なっているということだ。

 

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2 コメント

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参りました (のぞむ)
2012-09-05 20:19:49
お久しぶりです。8月9,10日に鳳凰を歩き、間近(?)に北岳、間ノ岳、農鳥の稜線を見てきました。
ガイドブックなどを見ると奈良田に降りるのが一般的ですが、それでもかなりのロングコース。そこをカモシカさんは北岳に戻っちゃいましたか。いやいや参りました。真似は出来ないけど、いつか歩いてみたい道です。
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のぞむさん (カモシカ)
2012-09-06 00:30:53
稜線往復縦走、いいでしょう!このコースだとどのガイドブックでも奈良田へ降りるのが一般的ですね。
展望のない下りより、2倍稜線の展望を楽しむことを考えました。笑 ちょっとハードかもしれませんが、挑戦してみてください。
鳳凰も好きな山です。近年は1年おきに秋の山行です。
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