「坂の上の雲」が今日から始まった。
第3部になるのかなあ。今日は旅順攻撃から始まった。遼東半島をめぐるロシアとの攻防戦です。
乃木大将が苦戦に苦戦を重ね、多くの戦死者を出します。
明治維新により近代国家を目指した日本が初めて世界の近代という力を目の当たりにしたとナレーションで言っていました。
よくおばあちゃんが「乃木大将でも失敗することがある…、とか、乃木大将でも子供の頃は〇〇だったんじゃけん」と、話していたのを思い出します。
おばあちゃんが亡くなったあと、僕は大学生だったんだけど、乃木大将のことが気になって、司馬遼太郎の「殉死」っていう司馬作品の中ではかなり短めの小説を読みました。
それまで神様のようにすごい人なのかと思ってたんだけど、非常に人間臭い、そんなに優秀って感じじゃない人だったんですよね。
だけど、その生き方が戦前生まれ、戦前育ちの人たちにとっては神格化されてたんですよね。
乃木大将は親戚筋の玉木文之進に教育を受けている。この玉木文之進なる人、あの吉田松陰先生の先生なのですよ!これも親戚筋らしい。
やっぱりそんなこともあって乃木大将の思想とか生きざまというのは日本人的な文化というか価値観を持っているんですよね。
来週はいよいよ203高地です。
そのあともNHKで、今度は太平洋戦争の話をしてました。
見ていてとても悲しい気持ちになる番組でしたが、あの番組を現代を生きる人がどれだけ見るか、どれだけの現代人にメッセージを伝えられるか。NHKの大切な仕事です。
僕は戦争を体験している祖父、祖母、戦後の貧しい時代、経済成長の景気の波を生きてきた両親、姉、弟のと7人家族で育ちました。
年寄りと一緒に暮らすことにはそれなりに意味があった時代でした。人間形成の意味で僕たち兄弟にはプラスになる影響がたくさんあったと思っています。だけど、平和な時代しか知らない僕が年をとって孫たちと一緒に住んでいてもどれだけのことを伝えられるのか疑問です。
僕の子供たちに僕はどれだけのことを伝えられているのか。大人になりきれていない僕の家庭教育で彼らがどれだけ大人になれるのか。
僕が、真剣にNHKのこういう番組を見ている姿から何か感じてくださいね(~_~;)
その番組のなかで、ニューギニアやサイパンからなんとか生還した元兵士が今、90歳くらいでテレビの前で話すんだけど、こんなに時間が経過しても「今でもあの地獄を思い出す」と、「死んでいった戦友に自分だけ内地に帰ってこんな年まで生きて恥ずかしい、申し訳ない」と、涙を流されます。
日露戦争と太平洋戦争、日本の戦争としては、両極端の評価のものだけど、どっちにしても戦争だけは絶対しちゃいけないことですよね。
僕のつぶやきにしては話が重すぎですね。だけど、こんなことも教育の中にどんどん入れていかないと、過ちを改める生き方をしないとまた誰かが過ちを犯してしまうんじゃないかと心配になります。
少子高齢化になりますます教育の持つ意味が大きくなりますね。
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