問題1
出雲街道は古代以来、たたら製鉄の原料等を運んでいました。鉄穴(かんな)流しは、砂鉄を多く含む岩石を特設の水路の中で破砕し、砂と鉄分の比重差を利用して採取するものですが、この方法を採る場合の問題点は何でしょう?
① 毒が発生する ②大量の土砂が発生する ③河川が汚れる
正解②
解説 渓流にて作業を行なうので、土砂が大量に発生します。このため、下流の田畑に悪影響が出ないようにする工夫が求められました。
問題2
美作市内には宝篋印塔(ほうきょういんとう)がよく見受けられますが、市内随所に見られる宝篋印塔とは何のためのものでしょう?
① 墓石 ②滅罪、延命、供養 ③寺院の周年記念碑
正解②
解説 宝篋印塔の原義は、仏舎利を納めた仏塔になぞらえたもので、日本では鎌倉時代以降、滅罪や延命などの動機でたてられており、美作市内には和田、上宮ほかに点在しています。なお、五輪塔はやや墓石の意味が加わります。
問題3
美作市後山の道仙寺は修験道の行場であり、奥の院の母御堂より先はいまでも女人禁制とされています。さて、その門は一般に何と呼ばれるでしょう?
①仙境門 ②院内門 ③結界門
正解③
解説 道仙寺が創建された当時(鎌倉時代中期)は、本坊は今の奥の院にありました。毎年9月7日、8日には修験者が集まり、柴灯護摩(さいとうごま)供養が行われています。なお、行者によって開かれた寺院、特に深山幽谷にある寺院の山には、いまも女人禁制となっているところがあります。
問題4
白鷺の導きで湯郷温泉の薬効に気付いた円仁法師の遣唐使留学中の記録「入唐求法巡礼行記」はユニークな筆致をしています。さて、どんな筆致でしょう?
①自分を客観視 ②小説風 ③いわゆるメモ魔
正解③
解説 揚州に上陸し山東半島から五台山を経て長安へ、さらに広く唐の北半分を踏破しています。その記録は修行場の詳細はもちろん、仲間の表情や一夜の宿の亭主の態度から宿賃、景色の情景など極めて詳細に書かれています。
問題5
湯郷温泉の泉源は地下どのくらいの所にあるでしょう?
①600m ②1,000m ③1,400m
正解①
解説 湯郷温泉の泉質はいわゆる塩化物泉(ナトリウム、カルシウム)で、液性は弱アルカリ性ですが、泉質は塩化物泉、効能は消化器系疾患、神経痛、リウマチ、貧血症、婦人病、皮膚病、創傷などとされています。
問題6
JR 土居駅から約7㎞のところにある美作市屈指の滝は、次のうちどれでしょう?
①宮原の滝 ②粟井の滝 ③白水の滝
正解③
解説 高さ約12m、雨季には幅約10mになり、滝つぼの水深は1.5mで、美作市屈指の滝です。秋には滝と紅葉のコラボレーションによりすばらしい眺めが楽しめます。
問題7
美作地方一帯の大地主で、大庄屋の構えを残している東粟倉村地区にある住宅は次のうちどれでしょう?
①林家住宅 ②森家住宅 ③宮本家住宅
正解①
解説 1786年に建築され、林家住宅は、茅葺きで風格のある佇まいです。貴重な文化財として昭和44年に国の重要文化財に指定されました。現在、住んでいる人はいませんが外観は、見学できます。
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