遅番の仕事を終えて、買い物をして、やっと帰って来たところ。
いつもより遅い帰宅。
息切れしているのは、車庫前の雪かきをしたせい、だけじゃない!
自宅近くの堤防は、以前言った通り、下流の左岸側。
ツインハープを挟んで上流側の右岸。
夜の景色を見たことが無いので、車を止めるところがあれば、帰りに寄って見ようと思い、
堤防下の住宅街の道を車でウロウロ様子を見ていた。
今日、雪が結構降った。
細い道路、除雪が入っていないので、うまりそうだし、車を止めて気軽に堤防へ行く道はなさそうだ。
やはり、家から歩いて橋を渡って行く方が無難なようだと判断して、堤防から離れようと車を進めていたら。
公園風になっている所に、黒い車が一台止まっている。
夜、雪の中、何をしているのかな?と思っていたら、車の影から、女性が飛び出してきた。
間違いなく、私に向かって近づいて来ている。
サラサラヘアーの可愛らしい女の子。たぶん大学生くらい。
絶対、あれだ!確信が持てる。
車の窓越しに私を見つめる、つぶらな瞳。
ウィンドウを下げ「どうしたの?}と聞くと、「うまっちゃって・・・。」
やっぱり、正解!
絶対一人じゃないな・・・、と思いながら、黒い車に近づくと、運転席に男性、というより男の子が乗っていた。
「え~っと、FFかな?」と聞くと、
「はい、そうです。」と彼が答えた。
彼の表情は、少し情けない。
「どんな感じ?完全空回り?右?左?」まずは状況確認。
「左が、空回りしてます。」
見るとそれほど深くは埋まっていない。どうして、動かないのかな?
彼はスコップも何も道具を持ち合わせていないと言う。
私が積んでいたスコップはプラスチック製なので弱っちいけど、埋まっている部分を少し掘ったら、
簡単に出そうだ。
華奢な彼女に運転させて、私と彼とで車を押すことにした。
私のフロアシートをタイヤに噛ませるように敷いて、彼女にあまりふかさないように指示して、
バックで「せーのっ!」
左のタイヤが空回りする。もう一度雪をかいてから、再度挑戦。でも、空回り。
どうも、ふかし過ぎの気がする。
彼女に、ゆっくり、ゆっくりと指示しても上手くいかない。
見かねて運転を交代した。
人の車って戸惑うわ。
それでも、そーっとアクセル踏んで、扉を開けてエンジン音とタイヤが雪をかむ音を聞きながら、
少しづつ、少しづつ、アクセルをふんだら、クンっと動いた!
やっぱり、単なるふかし過ぎ!
また埋まったら困るから、バックで道路まで出してあげて、埋まらないように道路の真ん中に車を止めて、引き渡した。
二人並んで、「ありがとうございました。」と何度も何度も頭を下げていた。
「いいの、いいの。スコップは積んでおいたほうが良いよ。じゃあ、気をつけてね。」
私は、颯爽と立ち去ったのでありました。
なんか、かっこよくない?!
それに、雪の運転、上手いじゃん!ははは、自画自賛♪
可愛らしいカップルだったけど、彼、情けない所を見せてしまって、フラれなければいいのだけれど。
こんなおばさんに助けてもらうなんて、ちょっと、頼りないよね、かわいそうだけど・・・。
それにしても、あの二人、私の異常な行動に助けられたね。
あんなところに車を進めて、堤防を見に行こうなんて、普通の人は考えない。
二人っきりの、素敵な雰囲気の場所を求めていたのだろうから、普通なら私はお邪魔無視。
でも、今回ばかりは、カメラおばさんがスーパーマンになったよ(爆)
今朝の雪景色。
仕事前、投票に行く時に撮りました。